120円台から4カ月で109円に急騰

「円金利の上昇で円高になる」の意外にシンプルな理由

2006.06.15 THU

去年の12月には120円台だった対ドル円相場が4月から急騰、一時は109円台に。なんでこんなに急に円が上がったりするの? というわけで新聞その他いろいろ解説が書かれているが、なんだかわかったようなわかんないような…という声は少なくない。

そもそもこの円高、理由はさまざまにあるのだが、実は意外なものが、理由のひとつに加えられたりする。3月に行われた日銀による量的緩和政策解除、そしてその結果、金利が上昇に転じたことである。金利アップがどうして円高に? でもこれ、意外にシンプルな話だったりするのだ。

つまり、金利が上がれば、円で運用するメリットが高まるのである。これまでドルやユーロに比べて金利が低かったために円から逃げていた世界マーケットでの運用資金が、「円の金利が上がるなら、円で運用しとこうっと。今後もゼロ金利解除でもっと金利が上がるかもしれないし」と円に集まり始めたのである。

ドルを持つ人が円で運用をしようとすれば、ドルを売って円を買って、ということになる。円を買う人がたくさん出てくれば、当然、需要と供給の法則で円の価値は上がる。つまりは、円が高くなる、というわけ。なんともシンプルな話なのだが、これも円高の要因のひとつなのである。

金融マーケットの話はとかくややこしい。これがああつながって、こうつながって、といろいろ解説されるが、これがまたなかなか頭に入りにくい。しかし結局のところ、世界中をめぐっている投資資金がどう流れていくか、ということにこそキモはある。もちろん金利だけが条件ではないが、おいしい運用ができるところにこそお金は向かい、そこの通貨が価値を高めるのだ。

ちなみに株価が下落基調だが、こちらも背景のひとつは意外にシンプルだったりする。円高→輸出産業へのダメージ→企業の収益が悪化する懸念…。難しそうな金融マーケットだが、意外にシンプルな話だったりもするのである。

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