通販などでおなじみのフレーズ

NASA開発を謳った製品は本当にNASAが開発してるの?

2006.06.22 THU

通信販売などでよく聞く「NASA開発」のフレーズ。ハイテク、新素材、高い実用性…条件反射でワクワクしちゃいますよね、男子なら! で、つい商品を買ってしまうわけですが、よく考えたらNASAがハイテク枕なんぞ開発してるのかいな、という疑問がわいてくる。実際のところ、どうなのだろうか。

これには理由がある。「NASA開発」を謳った商品のなかには「NASAが開発した技術を応用した商品」という意味がこめられている場合が多いのだ。たとえばNASA開発という触れ込みの商品として有名なものに、テンピュール素材の寝具があるが、これもNASAの技術をベースに開発された素材がテンピュールなのであって、こういった生活用品をNASAが作っているわけではない(当たり前)。ほかにも断熱材として開発された技術がハイテク毛布などに転用されている例がある。

NASAの開発した技術は、意外に生活に密着している。現在、医療の現場で活躍している「CTスキャン」もNASAの技術が取り入れられているし、「バーコード」もじつはNASA技術によるものだ。浄水器システムや燃料電池など、NASA技術を転用した製品はじつに多い(が、もちろんそれらの全製品にNASAの技術が使われているわけではない)。
「NASA開発の技術を使った製品は確かにあり、NASAもこれを認めています。商標表示を義務づけているわけではありませんが、その商品を『NASAが推奨している』という表現をしてはいけない、という規則はあります。ちなみに研究成果を民生品に転用することをスピンオフというんですが、日本の宇宙技術のスピンオフも多くあり、私どもJAXAも行っているんですよ」(JAXA産学官連携部 寺澤氏)

おお、確かに。こんな身近にスピンオフされているわけですか~(左下・参照)。宇宙技術は、単に宇宙への探究心のみのためにあるのではない。その副産物は我々の生活を支えているのである。 

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