進学校マップに戦国時代到来!?

学校経営にも消費者(親)のニーズを色濃く反映

2006.07.06 THU

いつの間にか、東京近辺では“中学受験”が当たり前になってきたようだ。首都圏の今年の中学受験率は18・0%と、前年の16・2%を大きく上回る過去最高記録となった。東京都に限れば、中学受験率は28%に達している。数年後、彼ら“私立一貫校”組があなたの部下としてやってくるかもしれないのだ。

今年の東大入試では公立校の健闘が伝えられたが、現役での合格率を見れば私立一貫校の優位は揺らいでいない。最近は伝統的な進学校に加え、一貫校のニューフェイスが台頭してきた。10年前にはまったく無名だった、あるいは昔はスポーツだけで有名だった学校が、押しも押されもせぬ進学校として認知されるようになったのだ。

さいたま市の栄東(中高一貫校)などは、学校全体が『ドラゴン桜』といってもいい勢いだ。わずか6年前の中学入試偏差値は40台。その時代に入学した生徒の中から、今年は5人が東大に合格した。早慶上智合計では316人(卒業生数482人)。同中学校の選抜コースの入試偏差値は名門・海城中学(新宿区)と並ぶまでに上昇した。

こうした新興の中高一貫校の多くは難関校受験のための特別コースを設けているが、その傾向は関西ではさらに顕著かつ猛烈だ。甲子園でも名をはせる大阪桐蔭(大阪府大東市)では、夏休みが2週間、冬休み・春休みはそれぞれ1週間程度しかないほど。最近は、塾に通う必要がないように補習や講習でフォローする学校が「面倒見がいい」と評価されている。「私立に行かせた以上、塾代まで払いたくない」という親のニーズにいまどきの学校は敏感だ。

勢い、一貫校の先生たちは仕事に追いまくられる。偏差値が50前後の中堅校の場合は、東大合格者が出ると翌年の入試偏差値が跳ね上がる。だから、校長や教頭は東大合格者づくりに必死で、特別講習など、現場の仕事は増える一方だ。学校教育という“聖域”にも、消費者(親)のニーズが色濃く反映されるシビアな時代になったのだ。

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