定年廃止の流れは人ごとじゃない?

団塊世代VSゆとり世代で仁義なき就職バトルが始まる?

2006.07.13 THU

日 本マクドナルドが社員の定年制を廃止するというニュースが流れた。「とりあえず関係ないや」と思った人も多いかもしれないが、実はこの話、意外に他人事ではなかったりする。今後、こうした制度を導入する企業が増えるかもしれないからである。というのも、2006年4月から、60歳以上の雇用を企業に義務づける改正高齢者雇用安定法が施行されたからだ。だが、目的は法対応ばかりではない。定年制の廃止と同時に年功序列のシステムも廃止し、年齢によらない実力主義を徹底させようと考えている企業もある。「若手が抜擢されていいじゃないか」ともいえるのだが、それは若手に実力があったら、という前提付きの話なのだ。 アメリカでは、就職差別が禁止されている。男女、人種などに加え、年齢もその要件。つまり年齢は採用時点でも、入社後の処遇でも考慮されない。優秀な若手も抜擢されるが、逆に優秀な高齢者も抜擢される。日本も向かっているのはこの方向なのだ。だとすれば、大した能力のない若手と経験バリバリの高齢者が同じ給与で雇えるなら、果たして企業はどちらを雇うだろうか。 とりわけ日本では、これから団塊世代の大量退職が始まる。実はこの世代、とんでもなく強い世代なのだ。人数が多かったために受験競争は熾烈。学生運動などの闘争も経験。会社に入れば高度成長期、そして激しい出世競争。モーレツサラリーマン、バブル経済の主役たちである。優秀、経験豊富、おまけに競争にも強いときている。〈br〉では、80年代半ば生まれの若い世代はどうか。中学2年時の調査では、41%が帰宅後1秒以上勉強していないという報告があった世代。80年代後半には高校新設ラッシュがあり、空前の無競争になった世代…。バリバリ世代とゆとりの世代。これから企業は、その価値を真剣に見極めるだろう。就職は狭き門に、入社後もベテランとのポストや昇給競争が待ちかまえているかもしれない。高齢者は、若者の新しいライバルになる可能性すらあるのである。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト