“首相のイス”からタラバガニまで

あの通販市場が2ケタ成長の快進撃!

2006.09.07 THU

通販がスゴイことになっている。小泉純一郎首相が首相官邸で使っているイスを売り出したり(カタログハウス)、カタログ表紙の裏表が“消臭剤”の役割を果たしたり(千趣会)、またラジオ通販では放送と同時にタラバガニに5000件以上の注文が殺到(ニッポン放送)、アキバ系男子は限定フィギュア・ユニホームコレクションが大ブレイク(ANA通販)などなど…。

もちろん、こんなキワモノ(失礼!)ばかりが売れているわけではない。楽天のネット通販では、スイーツやうどん、水が売れている。すでに通販は「特別なモノを買うための手段」ではないのだ。

百貨店やスーパー、コンビニエンスストアといったリアル店舗を主力とする小売り業態の売り上げは落ち込む一方。一方で、通販業界は05年度に前年比10.5%増という15年ぶりの高成長を遂げている。15年前といえば、千趣会やニッセンなど総合通販という新業態が登場、リアル店舗から客を奪った時期だ。そして、今またネット通販が市場を拡大し、携帯通販という新販売チャネルも勃興してきた。

たとえば、日本最大級の女性向け携帯ポータルサイトを運営するゼイヴェルは昨年、消費者参加型ファッションショー「東京ガールズコレクション」を開催。目玉はステージでモデルが着ていた服を同社携帯サイトから購入できる仕掛けで、休憩時間には、一心不乱に携帯に向き合う女性客の姿があちこちでみられたという。さらに通販とは微妙に異なるものの、生協の個別宅配(個配)市場も調べてみるとやはり前年度比15%増という2ケタ成長を続けていた。

通販市場、生協の個配市場の活況は、多様化する消費に合わせるように、販売チャネルが多様化してきた結果だといえる。その活況を演出するための仕掛けも様々。残念ながら紙幅が尽きた。各社がどのような努力、取り組みをしているかは『週刊東洋経済』9月9日号をご覧いただきたい。

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