世界一の巨大銀行が誕生?

「ゆうちょ銀行」など“郵政”が民営化後の経営計画を発表

2006.09.14 THU

小泉改革の目玉といえば、郵政民営化。そういえば、民営化の是非をめぐり、衆議院が解散、総選挙まで行われたのは、つい去年の話である。では、その郵政民営化、今どうなってるのか知ってます?

総選挙で郵政民営化賛成派が圧勝し、郵政民営化法案が成立したのが10月。以後、民営化後の持ち株会社となる日本郵政株式会社の初代社長に前三井住友銀行頭取が就任するなど、2007年10月からの民営化に向けて着々と準備が進められてきた。そしてこの7月、民営化後の経営計画を示す「実施計画の骨格」が政府に提出された。

それによれば、現在の日本郵政公社は、持ち株会社の下に「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命保険」「郵便局会社」「郵便事業会社」の4事業会社に分社化されるが、そこには驚くべき事実が…。

まずはその規模。ゆうちょ銀行の総資産は約227兆円と国内トップのメガバンク三菱UFJフィナンシャル・グループ級の187兆円を軽く上回るのだ。また、かんぽ生命保険の総資産は約114兆円で、これまた国内トップの日本生命の約50兆円を大きく上回ってしまう。この2社は2011年までの上場を目指し、事業拡大にも挑む。銀行は中小企業融資や住宅ローン、カード事業など。生保は医療・介護保険など。これまではできなかった事業分野への進出を考えているというのだ。

一方、郵便局会社は全国約2万4000の郵便局を束ね、自動車保険などの損害保険の窓口販売や、郵便局用地での不動産開発事業などにも参入を検討。さらに郵便事業会社は手紙やはがきの集配業務を行う一方で、アジア地域が中心の国際物流事業に本格参入する方針らしい。

こうやって見るとすごい会社になりそうなのだが、言うまでもなく既存の銀行、保険会社などには脅威そのもの。さて、郵政民営化って、こういう状況を目指して行われたのだったか…。もっと詳しい経営計画は、来年春に提出される。

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