ゼロ金利解除なのに異変?

日銀の金利って、何%が適切なの?

2006.10.12 THU

ゼロ金利政策の解除でメディアから聞こえてきたのは、「これからは金利が上がる」という声。実際、預金金利は上がった。ところが、である。一部の長期住宅ローンでは、なんと最近、金利が下がってしまったというのだ。背景のひとつとされるのは、消費者物価指数が思ったほど伸びなかったことだと言われる。物価と金利がどうしてつながる?

そもそも当たり前のように口にする「金利」だが、これって一体何なのか。かつて経済評論家の方に取材したとき、面白い解説を聞いたことがある。金利というのは、物価と連動する必然のものだと考えればよい、と。モノとお金の価値が一致しているのが、貨幣経済の原則。となれば、モノの値段が上がっていれば、お金の価値も上がっていかなければつじつまが合わなくなる。難しい理論もあるけれど、シンプルにそう考えればいいのだ、と。住宅ローン金利が下がったのも、物価が上がらなかったから、と考えればわかりやすいわけだ。

では、この物価と金利。何%が適切なのだろうか。お金を預ける立場なら、金利は高い方がいいと思えるが、金利が高くなれば、物価も高くなってしまう。いいことばかりではないのだ。逆に、金利を低くすれば、物価も上がらないで済むのではとも思えるが、極端な話、物価が上がらなければ企業の利益も上がらないし、社員の給料も上がらないということにもつながる。要するに、バランスが非常に難しいのだ。

ここで思い出したのが、別の専門家の方の解説。この難しいバランス調整を、政策で行っている立場から考えてみるといい、と。ゼロ金利政策が異常だと言われたのは、日銀が金利を使って経済の調整ができなかったから。景気を調整する金融政策のためにも、金利は必要になるのだ。物価が上がりすぎることもなく、かといって金利もきちんとついて、金融政策もやりやすい。日銀にとっての理想の数字は1%から2%らしい。金利情勢が転機を迎えている今、ぜひ知っておきたい数字である。

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