経常収支赤字が過去最悪に…

アメリカの経済がテラヤバス!!!!!日本への影響はいかに?

2006.10.19 THU

月のアメリカ商務省の発表によれば、今年上半期の経常収支赤字が昨年の同期比12%増、約4317億ドル(51兆円)にのぼったという。これは過去最大の赤字額で、世界経済の大きな心配材料となっている。これだけ赤字が増えた背景には、急速に上がった原油などのエネルギー資源価格、安価な労働力を背景とした安い中国製品の流入などが挙げられる。しかし、本当の要因は米国の赤字体質そのものにあるという。

「アメリカは『三つ子の赤字』を抱えるといわれています。貿易などの経常収支赤字だけでなく、政府の膨大な借金による財政赤字、国民の借金を示す家計部門赤字と、赤字赤字で成り立っている国なんです」とは経済評論家・佐藤治彦さんの言葉。つまり、国も政府も個人もみんな借金して物を買っているというわけ。でも借金できるのはそれだけアメリカ経済の信用がある証拠。しかし、この信用も崩れ始めているという。

「20世紀はドルが唯一の基軸通貨でした。圧倒的な経済力もあり、世界中のお金が最後にアメリカへ戻っていたんです。しかし、21世紀になってユーロができ、基軸通貨が2つになって状況も変わりました」(同氏)

もしもアメリカ経済の信用が落ちるということになれば、活発な対米投資にともなうドル買いによって何とか食い止められている状態のドル安が一気に進む恐れがある。

「そうなると、アメリカに輸出し、そのお金でアメリカに投資をしている日本経済にも致命的な打撃を与えかねません」(同氏)

米国首脳陣は、原油価格の沈静化や人民元の切り上げなどをして何とかこの経常収支赤字を食い止めようとしている。さらに金利を上げるなどして信用を保ち続け、これまでのように赤字でもアメリカにお金が戻ってくる仕組みを保つのに必死なのだ。

「アメリカ経済がくしゃみをすると日本経済は風邪をひく」といわれている。両国の経済関係が緊密なだけに、アメリカ経済の健全化は日本の経済にとっても重要な問題なのだ。

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