外資買収はこんなところまで?

日本のゴルフコース保有トップは外資って知ってた?

2006.12.07 THU



イラスト:牧野良幸
さて問題。日本の国内ゴルフコースの保有ランキング第1位は? 多くの人が、リゾート関係で有名な日本企業をいくつか頭に浮かべるのではないかと思うが、答えは違う。なんと、ゴールドマン・サックス・グループなのだ。外資系? しかも金融機関がなぜ?

かつて日本のゴルフ場は日本企業が運営していた。ところがバブル崩壊後、経営が悪化。背景にあったのは、ゴルフ会員権を増やして収益を上げるというシステム。これがバブル経済による会員権価格の暴騰や暴落を生み、うまくいかずに破たんしてしまった。こうした破たんゴルフ場を買収したのが、実は外資系の金融機関だったのだ。

彼らが取り組んだのは、従来型の会員権のシステムではなく、新しい顧客をどんどん取り込む戦略だった。これまでの「高級で高額で一部の人だけが使えるゴルフ場」から、「一般の人が気軽に使えるゴルフ場」へと大きくシフトさせたゴルフ場も多い。結果として、再生したゴルフ場は、若い人も取り込んで、大にぎわいになっているのである。事業は急成長、ゴルフ場の買収もさらに拡大。あっという間に業界1位に躍り出てしまった。ゴールドマン・サックス・グループでいえば、ゴルフ場運営会社のアコーディア・ゴルフは11月1日に東証一部上場を果たしている。

外資系による買収と聞くと、今なお「ハゲタカのイメージがあって、あまり…」という人もいると聞く。たしかに、ゴルフ場買収も、大きな利益が得られるからこその外資の買収だったことは間違いない。だが、結果的には買収によって、利用者はじめ、多くの人が大きな恩恵を得られたわけだ。

外資系が日本企業を買収しやすくなる商法改正について、経済界からは反対論が強まっているという報道がある。だが、ただ単に「外資はノー」だけでは本末転倒だ。たくさんの人にとって得るものが大きな買収なら、社会の利益も大きいのである。外資のゴルフ場成功は、それを教えてくれているのではないだろうか。


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