07年度の国債発行額は大幅減だけど…

そもそも国債は誰が買ってるの?これからは減り続けるの?

2007.02.01 THU

国債とは政府の借金のことだが、2007年度の予算案によると、新規国債の発行額が約25.4兆円。前年度に比べて約4.5兆円も借金額が減るわけだから、ひとまず明るいニュースだといえるだろう。

ただ、誤解してはいけないのは、07年度に発行される国債は新規国債だけではないこと。過去に発行した国債は、期限が来たら当然それを返さないといけない。でも財政が火の車では借金を返すことができない。そこで「借換債」といって、もう一度借金分の借り換えをする国債が発行される。その額は、なんと約99.8兆円。そのほか、特殊法人に代わって政府がお金を集める「財投債」が18.6兆円。これらを合計して約143.8兆円というのが、07年度に予定されている国債発行額だ。

もちろんこれは07年単年度の発行額なわけで、06年9月末の時点で国債残高は675兆円にのぼる。さて、これだけの借金を政府はいったい誰からしているんでしょう? 最大の借り主は郵便貯金で19.8%。民間預金取扱機関(18.1%)、民間の保険年金(12.7%)、日本銀行(11.4%)、簡易保険(8.9%)、公的年金(8.6%)などがそれに続いている。

郵便貯金にせよ、民間預金にせよ、そこにお金を預けているのは国民だから、結局のところ、日本政府は国民から借金をしているといっていいだろう。

では、今後は新規国債や国債発行残高は順調に減り続けていくだろうか? 結論からいうと、「わからない」のだ。08年は、小渕内閣が98年にじゃぶじゃぶと発行した34兆円の国債が満期になる年。そこでまた借金返済のための借金がどっさりと増えるかもしれない。高齢化による社会保障費も伸びていく。

出て行くお金が増えていくことはまちがいない。それをまかなうほど、税収を確保できるかどうか。借金返済に日本国民が安堵するのは、まだまだ先の話になりそうです。


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