業界再編も行われているが…

百貨店とスーパーって、どう違うの?

2007.03.22 THU

松坂屋と大丸が経営統合を検討しているというニュースはメディアで大きく報じられたが、本誌編集会議では、スタッフがこんな一言。ところで、百貨店とスーパーってどう違うんですか? そういえばたしかに…。

わかりやすいところで違いを整理すると、まず「定価販売」か「値引き販売」か、だろう。特価品、セール品を除けば、百貨店の基本は定価販売で、スーパーは値引き販売が基本。双方ともそのイメージを重視しているフシもある。百貨店で「安いよ、安いよ」というかけ声は聞いたことがない。

もうひとつ大きいのは販売の方式。百貨店が対面販売を基本としているのに対し、スーパーは棚から自由にカゴに欲しいものを入れていくセルフサービスだ。また、会計にも大きな違いがある。百貨店では多くが商品の種類別にその場で会計を行うが、スーパーではまとめてレジでお金を払う。これは、スーパーが本部でまとめて仕入れ、管理しているのに対し、百貨店では店ごとに仕入れ、部門別に管理が行われているということに起因しているのかもしれない。

歴史をひもとくと、百貨店の起源になっているのは、古くは江戸時代から呉服商などを経営していた店だ。日本の百貨店は1904年に「デパートメントストア宣言」をした三越呉服店が最初だと言われている。一方のスーパーは戦後、食料品や日用品を主体とする小売店として誕生した。実は百貨店は戦前まで唯一の大規模小売業だった。中小小売業を保護するという目的から戦前と戦後の2度にわたり「百貨店法」が制定され、百貨店は出店などが大きく規制された。その間隙を縫って、衣料品などの品揃えを増やしながら、一気に店舗を増やし、成長していったのがスーパーだった。

整理するとやはり両者は違う。だが、それを意識しているかどうかはさておき、実は消費者は自然に両者をうまく使い分けて活用してきたのではないか。結局、そこに行く価値さえあれば、カテゴリーなど、どうでもいいのかもしれない。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト