2010年10月に完成予定!

羽田新滑走路の追加で僕らの海外出張はラクになる?

2007.04.05 THU

羽田空港で4本目となる新滑走路の着工がようやく決まった。3月30日から工事が始まり、2010年10月に完成する。スケジュールが10カ月遅れたとはいえ、「今後は、羽田から国際定期便が飛ぶ見通し」という報道に、胸躍らせている人も少なくないだろう。

東京で働くビジネスパースンにとって、羽田からニューヨークへ、パリへと旅立つのは悲願。成田空港への道のりは行きも帰りもひたすら遠く、出張の疲れは倍になる。羽田からもソウルやグアム、マカオなどへチャーター便が飛んではいるが、行き先からみても、本数の少なさからしても、ビジネスには使いづらい。

乗降客数では世界4位の大空港だが、外国人からすれば「それどこ?」状態なのが羽田。2010年はいよいよ「世界のHANEDA」元年となるか――。残念ながら、答えはノー。かなり限定的な国際化となりそうな雲行きだ。

新滑走路の追加で1.4倍に増える発着枠をどの航空会社が使うかが1つめの問題。安倍総理肝いりのアジア・ゲートウェイ会議は「外国会社に配分拡大すべき」と主張するが、守勢にまわる国内会社からの反発は避けられない。仮に外国航空会社が発着枠を多く獲得したとしても、次は「ペリメーター」の壁が立ちはだかる。

ペリメーターとは周囲とか周辺を意味する単語だが、航空業界では「距離規制」の意味で使う。羽田から国際線を飛ばす場合は、国内線で最長の羽田=石垣島間(1947km)を越えてはならないというルールだ(チャーター便は除く)。なぜこんなものがあるかと言えば、羽田が本気で国際化してしまうと、成田空港が空洞化するため。

となると、羽田発着の定期便は、飛んでも韓国や中国沿岸部がせいぜい、ということになる。若干の規制緩和があったとしても、ニューヨーク、パリはあまりに遠い。安倍氏の主導で文字通りアジアの“ゲートウェイ”になる日は来るのか要注目だ。


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