外資に買われているだけじゃない

日本企業による世界的企業の大型買収がこんなにあった

2007.04.19 THU



写真提供/時事通信
いよいよ5月1日、三角合併が解禁される。多くの日本企業の株式を大量保有するスティール・パートナーズや、日本ビクターを傘下に入れるTPGなど、外資のM&Aはすでに話題だが、外国企業からの買収がしやすくなる三角合併の解禁により、外資からの脅威はますます高まることになる。やっぱりグローバル時代は厳しい…というのが、最近よく見かける多くのニュースの流れ。だが、実は見方を変えれば、グローバル時代もちょっと違って見えてくるのだ。

例えば、新聞に小さく出ていたのが、こんな記事。日本たばこ産業(JT)による、イギリスのギャラハー・グループの買収が、英国裁判所の審問とギャラハーの臨時株主総会で承認された、という。これで買収手続きを終えることになり、4月18日に買収完了予定である、と。裁判所の審問? なんでそんなことに? 実はこの買収、世界第5位のたばこメーカーの大型買収なのだ。だから、こうした手続きが踏まれた。そして、これを手がけるのが、日本企業のJTだったのである。買収総額は日本円で約2兆2000億円! とんでもない規模の世界的な買収が行われたのだ。

外資の脅威が騒がれているが、実は日本企業は買われる脅威にだけさらされているわけでは決してない。表をご覧いただければわかる通り、世界的企業の大型買収を次々に行っている存在でもあるのだ。背景にあるのは、もちろんグローバル競争。世界のマーケットで勝負するとき、例えば特定のエリアに強い企業を買収する、自社の事業を補完できる会社を買収するなど、M&Aは有効な戦略になりうる。ビジネスを拡大し、根付かせる時間と人材を簡単に手に入れられるのだ。最近では、優秀な外国人経営陣を手に入れるために、M&Aを発想する日本企業も出てきているという。

日本企業が外国企業を買収する海外投資は、すでに8兆円以上の規模になっているといわれる。三角合併解禁前に、ぜひ知っておきたい事実である。


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