IT業界で注目を集めるIP枯渇問題

ネットはIPv4からIPv6の時代へ 新しいビジネスチャンス、ある?

2007.04.19 THU

IPアドレスにIP電話。この「IP」は、ネット接続の方式「インターネット・プロトコル(通信手順)」の略だが、実は何年も前からIPv4からIPv6、つまりバージョン4から6への切り替えが検討されている。これはどういうことなのか? IPv6の普及に携わる株式会社インテック・ネットコアの荒野高志氏に事情を聞いてみた。

「v6は次世代のIPプロトコルです。v6が注目されている背景には、全世界が直面する“IPアドレス枯渇問題”があります。v4は2の32乗、つまり約43億のアドレスをカバーしてきましたが、v6は2の128乗。まさに天文学的な桁数のアドレス空間が実現するのです」

実は近い将来、インターネットが全世界規模に広がると、IPアドレスの数が足りなくなるといわれている。当初は2021年との見通しだったが、最新予測では「最短で2011年には枯渇する」なんて説もある。そもそも、v4はv6への上位互換がなく、ハードウエアやソフト、OSのアップデートが必要だ。だが、ウィンドウズ・ビスタもIPv6に標準対応しており、NTT東日本はBフレッツの新規ユーザーにv6アドレスを割り当て始めた。IPv6への移行は静かに進行しているのだ。

「IPアドレスがほぼ無限大に増えれば、PCだけではなくゲーム機や家電、センサー、交通機関など、あらゆる機器が直接インターネットにつながるグローバルな環境ができます。たとえば、座席と照明をネットワーク化できたら、人がいないスペースの照明を自然に落とすというエコなビル管理も可能になるでしょう」(同)

このほか、具体的には食料品の賞味期限を教えてくれる冷蔵庫、走行する車のワイパーの動きから各エリアの降雨量を観測…などのサービスモデルも考えられているそう。ユビキタスな(いたるところに存在する)未来をもたらしてくれそうなIPv6。ちょっと見逃せないITキーワードになりそうです。


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