リサイクルの優等生は日々進化していた!

段ボールの厚さが5ミリから4ミリへ

2007.04.19 THU



撮影/島村緑
物流を陰で支える段ボール。いきなり標語チックに始まりましたが、今回はこの地味な脇役がじつは日々進化しているというお話。

段ボールの基本構造は、緩衝材と強度保持の役割を果たす中芯(波形の部分)と、それを表裏から挟むライナー(板紙)。現在、国内で生産される段ボールの7割は厚さ約5mm。おもに輸送用の外装箱として使われ、業界用語ではA段と呼ばれる。一方、欧米などでは約4mmのC段が主流。

ところが、ここへ来て一部の食品・日用品メーカーがC段に切り替え始めている。マヨネーズ最大手のキユーピー(渋谷区)は、一昨年自社使用の段ボールをC段に順次移行。グループの紙使用量が年間330トン減った。中芯の密度を高くすればA段以上の平面圧縮強度が保てるそうだ。

「包装容器市場は推計約6兆円で、このうち3割程度が段ボール。全量を1mm薄くすると年間11万トンの紙材節減になるという調査結果もあります」(『月刊カートンボックス』編集長・関口秀人さん)

さらに、“マイクロフルート”(F段、G段)と呼ばれる2mm以下の超薄型段ボールも登場している。日本で初めて商品化に成功したクラウン・パッケージ(本社・愛知県小牧市)の企画開発部・八木野 徹さんは言う。

「用途は電化製品からハンバーガーまで様々。また、デジカメなどは飛行機で海外輸出されるケースが多く、箱の重さを10g減らすと安くなるんですよ」(八木野さん)

環境意識と経費削減を背景に段ボールは進化しているのだ。ところで最近、商品の箱を開けると発泡スチロールやプラスチックケースの代わりに、段ボールが複雑な構造で折り込まれていますよね。

「あれも省資源の一環。CADなど製図ソフトの進歩によって、複雑な三次元展開図を描けるようになったんです」(同)

段ボールは回収率100%近くを誇るリサイクルの優等生。断面が波形だったら資源物ゴミとして出しましょう~。


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