超豪華ホテルから世界最大の人工島まで

オイルマネー高騰のおかげ?ドバイが今、熱いのはなぜ?

2007.05.31 THU



写真提供/AFLO
高さが世界で一番高い7つ星のホテルや世界最大の人工島群があり、世界一高いビルや世界最大級の空港や世界最大のテーマパークを建設中という場所が中東にある。アラブ首長国連邦(UAE)の一角を占めるドバイだ。

ドバイの人工島群の一つが「ザ・パーム」。奇抜な形をしたその島には高級ホテル、住宅、商業施設などが立ち並ぶ。また、「ザ・ワールド」は約300もの人工島を世界地図に模して配置したものだ。

ドバイは目下空前の建設ラッシュ。なんと、今のドバイには世界の建設用クレーンの15~25%があるといわれている。

埼玉県ほどの広さしかないドバイがなんでこんなに盛り上がっているのか? UAEは日本の原油輸入国としてサウジアラビアと1、2位を争う存在。すると、やはりここ数年の原油価格高騰が盛り上がりの要因なんだろうか? それは確かに関係あるのだが、どうも話は単純ではないようだ。

「ドバイは原油生産量も埋蔵量も少ないんです」と語るのは、4年のドバイ駐在歴がある(社)日本貿易会常務理事の三幣利夫氏。

実はUAEの原油はドバイではなく、ほとんどが同じUAEのアブダビで生産されている。ドバイのGDPに占める石油関連収入の割合は、現在わずか3%ほどなのだ。

「原油埋蔵量の少ないドバイは70年代以降、石油依存経済から脱却をはかってきました。最初は外国から資金を借りて港を整備。50年間法人税無税などの特典がある経済特区を作り、投資資金を集める金融センターもつくりました。さらに観光リゾートを目指し、空港、ホテル、ショッピング施設を整備してきたんです」(三幣氏)

こうしてドバイは中東の観光、物流、金融の中心地となり、周辺国からヒト、モノ、カネが集まってくるようになった。原油生産量の少ないドバイは原油価格高騰で直接的にはさほど潤わない。けれど、原油価格が高騰すれば中東の周辺国にはお金があふれるので、結局それがドバイに集まってきているということなのだ。


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