米国では「ロビー活動」というらしい

「根回し」って日本だけの文化なの?

2007.05.31 THU



写真提供/時事通信
仕事に会議はつきもの。その会議にのぞむ準備として、たとえば「根回し」というものがある。上司や先輩社員をまえにいきなり革新的アイデアを提案したところで誰も賛成してくれない。そこで、事前に自分のアイデアを説明して回り、会議で賛成してもらえる雰囲気をつくっておく。それが根回しだ。

ところで、根回しにもお国柄があるのを知っているだろうか。わかりやすいのが政治の世界。日本の場合、政治家が国会でなにか提案するときには必ず事前に根回しをするのが常識で、その文化を象徴するのが政党に置かれている国会対策委員会、いわゆる「国対」だ。じつは国会で議論されている問題は、ほとんどの場合、この国対によって決着方法などの落としどころが決められている。みんなで議論しているようにみせつつも、悪い言葉でいえば、裏で取引や調整をして決めていたりもするわけだ。

外国の政治家やジャーナリストにはこれが奇異にうつるらしい。国対には法律や制度上の根拠はなにもなく、たんに政党内の任意の組織にすぎない。そんなものが国会運営上の重要な問題を決定するのはおかしいじゃないか、というのだ。では外国、たとえば米国には根回しはないのだろうか。

もちろん米国の政治やビジネスの場にも根回しはある。ただし彼らの根回しは「ロビー活動」といって、日本のそれとはちょっと違う。ロビー活動とは、ひとことでいえば自分たちの主張を何度も何度も売りこみにいき、勝ちとるための活動。日本の政治家の根回しが利害調整だとしたら、米国のロビー活動とは政治的闘争なのである。

そういえば、少しまえ、久間防衛大臣が沖縄の米軍普天間飛行場移設をめぐる米政府の対応について「米国は根回しがわからない」「根回しは日本文化」と発言して話題になった。根回しがほんとうに日本文化かどうかはわからないが、根回しのやり方に国によって違いあるのは事実。さて、1週間後に会議で重要な提案をするとしよう。キミはどんな根回しをする!?


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