老若ともに一人暮らし世帯数が急増

「高級×シングル」層が日本の消費市場の主役に!?

2007.06.07 THU



写真提供/時事通信
最近はスーパーでも、野菜や肉がずいぶん小分けして売られている。キュウリは1本単位、キャベツは4分の1という具合。えらく独身者を気遣ってくれるものだ。

だが、これはビジネス上、当然の戦略。今年は日本社会にとって大きな転換点となる。一人暮らし世帯数が、「夫婦+子供」の組み合わせ(お役所用語では「標準世帯」という)の世帯数を抜くと見られているからだ。若年層の非婚・晩婚化がどんどん進行する一方で、夫に先立たれる高齢女性の一人暮らしも急増している。

老若同時に進む単身世帯化のスピードはすさまじい。博報堂生活総合研究所の推計によれば、07年に一人暮らし世帯の数が標準世帯の数を超える。また2000年時点では一人暮らしの世帯数が標準世帯を上回っていたのは北海道、東京、高知だけだった。それが国立社会保障・人口問題研究所の予測では、2015年には38の都道府県に拡大。2025年には47都道府県すべてで一人暮らし世帯が最大勢力となる。こうしてみると、かつてのような発想で作られたファミリー向けマンションやファミリーカーの売上が減少していくのは当然というべきだろう。「標準世帯」という言葉に象徴されるようなステレオタイプな家族像をイメージしていては、商売ができなくなる時代が来ている。

ランキングでは男性の未婚率が高い都道府県をピックアップした。若年層の未婚率は右肩上がりで、2005年時点で30~34歳男性の未婚率は47.7%。同じ年齢の女性でも32%に達した。雇用の非正規化が進むならば、経済面で不安を抱える若い世代の未婚率はさらに高まるはずだ。

2000年時点で300万人だった高齢者(65歳以上)の一人暮らし人口は、2025年には680万人に急増する。今後のマーケットの主役になるのは若者ではなく、数、時間、カネともに勝る高齢シングルだといえるだろう。


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