もはや「あのお札は今!」状態?

持ってるとなぜか困る2000円札が不人気なワケ

2007.06.14 THU



写真提供/時事通信
ミレニアムにわいた2000年に登場した2000円札。しかし、今ではその姿を見かけることはほとんどなくなり、たまたま手にしたそれを使う際には「2000円札なんですけど、いいですか?」などと奇妙なお伺いをたてることも…。なぜこれほど2000円札が使いづらくなったのか。

そもそも紙幣は、銀行をはじめ金融機関の日本銀行当座預金の出入金を経て、国民に供給される。日本銀行の統計資料によると、2007年4月時点での2000円札の流通枚数は1億5560万枚。ピーク時の2004年8月には5億1310万枚だったので、その流通枚数は3分の1にまで減少し、差額の多くは日銀の金庫の中に眠っているのだ。その理由を東洋大学経済学部の松原聡教授に聞いてみた。

「金融機関が日銀の口座からお金を引き出す際、紙幣の種類別に枚数を細かく指定します。この時、国民の2000円札に対する反応の悪さから『2000円札はいらない』という判断がなされているのでしょう」

それではなぜ、2000円札は国民の生活に定着しなかったのだろう。

「使い勝手の良さでは2000円札は1万円札、1000円札には絶対に勝てません。となると2000円札のライバルは同じく中間的存在の5000円札になるのですが、すでに5000円札が定着し広く流通しているなかで2000円札を用いる必要性が国民にはなかった、ということでしょう」

だが、日本銀行の政策広報担当者は、2000円札の現状と今後について「海外では2の付く貨幣は非常にポピュラーです。2000円札は小口決済時の利便性向上に役立つという認識のもと、今後も宣伝活動などを通して流通促進に努めていきます」

と述べる。しかし抜本的な普及促進策が見いだせない限り、これからも2000円札の流通枚数が減少していくことは想像に難くない。となれば、今後手にした2000円札の1枚くらいは記念に取っておくのもいいかもしれない。


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