なかなか、ピンとこない人が多いかも…

海運&造船業が大好況!その理由はどこにある?

2007.06.28 THU

ここ数年、海運業が大好況だ。2007年3月期、海運大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)は揃って過去最高の売り上げを記録。株価も大きく上昇しており、特に川崎汽船の株価はここ5年で約10倍! にもなった。

だけど、海運業って、ボクらにはあまりなじみがない。そもそも海運業ってナニをやってるんだろう?

海運業の主要事業は船による物流。原油、鉄鉱石、石炭あるいは自動車、家電など、重いものを大量に低コストで運ぶのが得意なのだ。ちなみに業界最大手の日本郵船も郵便物をたくさん運んでいるわけではなく、前述のようなモノを運んでいる。

「当社の設立は1885年。当時はほかの海運会社も含め郵便物を運ぶのがおもな役割でした。その時の社名が今も残っているのです。郵便物は今も運んでいますがごくわずかですね」(日本郵船・広報グループ)

ではなぜ、今、海運業が好調なのか?

「まず、従来の共産圏と資本主義圏の壁がなくなったことがあります。資本主義国同士の貿易にロシアが入り、中国が入って、世界の荷動きはとても増えました」(同)

ここ数年、世界的な好景気が続いているが、特に2008年北京五輪、2010年上海万博を控えた中国の経済成長は著しい。“世界の工場”となった中国はたくさんの原材料を輸入し、たくさんの製品を輸出している。そうした荷動きが多くなれば、潤うのは海運業というわけだ。

ちなみに「海運業は国境がない事業。世界中、どの海運会社も自由にどの国にでも立ち寄れます」(同)。だから、日本の海運会社は日中や日米の貿易だけでなく、米中の貿易などでも活躍している。

海運業が盛り上がれば船が足りないという話になる。そのため、今は造船業も活況だ。昨年、日本の造船量は1975年以来、実に31年ぶりに過去最高を更新した。それでも「まだまだ船の数は足りない状況」(同)だという。海運&造船業の活況はまだ続きそうなのだ。


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