確かに働けど、給料は上がらないけど…

「労働生産性」が先進国でビリ!こんなに働いてるのに、どーして!?

2007.07.12 THU



写真提供/Image100/AFLO
日本の労働生産性は、OECD加盟30カ国中19位。しかも主要先進7カ国間では最下位。そんなデータがあるのをご存じ? 労働生産性というのは、労働者1人あたりが生み出す付加価値のことで、日本人は労働しても生産性が低いというのだ。こんなにも働いているのに…最下位だなんて、にわかには信じ難い話。それとも、僕らが無能ってこと?

「発表時もお叱りをいただいたのですが、労働者が怠けているとは、決してこのデータだけでは言えません」(財団法人社会経済生産性本部・主任研究員・木内さん)

日本は製造業の労働生産性が高く、こちらは米国に次ぐ2位。しかし、サービス業はパートやアルバイトの増加で就業者が増えたわりに生産性が伸びていないため、結果として日本全体で見ると、労働生産性が低くなっているという。

「安い外国製品に対抗するため、年々効率化される製造業とは違い、サービス業は国内向けの産業ですし、効率化が図りにくいのです。要するに労働者一人一人の問題だけではなく、日本の産業構造にも問題があるのです」(同)

さらに、一橋大学経済研究所の深尾京司教授はこう指摘する。

「そもそも労働生産性で判断すること自体に、無理があります。サービスというのは、単純に国際比較できるものではありません。質も考慮されるべきもの。それから労働生産性は資本のコスト分を考慮していません。例えば石油精製産業。少ない労働力で多額の付加価値をもたらすので、一見すると効率的に見えますよね? ですが、それを生産するまでには、多額の資本が投下されているので、必ずしも効率的とはいえません」

現政権は、経済成長の強化を重要課題に挙げていて、労働生産性の伸び率を2011年度までの5年間で5割高める目標を掲げている。ですが、どうやら“5割増しで働け!”という意味ではないようなので、ご安心を。


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