シベリア上空通過料が撤廃へ!

空の高速料金「上空通過料」そもそもなんのことなの?

2007.07.26 THU


いきなりだが、空が高速道路のように有料だというのを知っているだろうか。新聞各紙によると、先日、ロシアとEU(欧州連合)がシベリア上空通過料の段階的撤廃で合意したのを受け、日本とロシアも2013年までに通過料をなくしていくことになったのだという。じつは、ロシアではシベリア上空を通過する航空機に高額な「上空通過料」を請求していて、日本も1967年以来、この通過料を徴収されてきたらしいのだ。そういえば、シベリア上空は日本とヨーロッパを結ぶ便にいちばん広く使われているルート。どうりで航空チケットが高いはずだ!?

もっとも上空通過料をとるのはロシアだけではない。「上空通過料」とは、ひとことでいえば、自国の領空を通過する外国の航空機から徴収する航空管制の利用者負担金のこと。一般的に、旅客機などがある国の上空を飛ぶとき、その国の管制センターから天候をはじめ、近くにほかの飛行機がいないかどうかや空港の状況について連絡してもらうのがふつうで、上空通過料とはその航空管制の手数料なのである。実際、日本も7年前から徴収するようになり、その料金は日本上空付近を飛行する場合で1機8万9000円。また、太平洋上などを通過した場合は1機1万6000円――。

ではなんでシベリア上空通過料だけがEUや日本で問題になったのか。その理由はズバリ、あまりに高いからで、一説にシベリア上空通過料は片道5000ドル。そのため、EUの航空会社は昨年だけで約3億ユーロをロシアに支払い、日本の航空会社も年間数十億円を支払っているといわれる。米国が「オープンスカイ」というものを言いだし、いいか悪いかはべつにして、どの国も「空の自由化」に向けて動きだしている現在、航空管制手数料にしちゃあまりに高すぎるんじゃないの、というわけだ。

とはいえ空の通過料が高い安いというのもなんだかせつない話。観念的に考えれば空とは自由化するものではなく、そもそも「自由」なはずだからである。

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