アメリカ経済はこれで大揺れ?

「サブプライムローン」って何のこと?

2007.08.23 THU

この1カ月ほどで、やたら目にするようになったのが、アメリカの「サブプライムローン」なる言葉。8月に入ってからは、この影響で世界的に株価が急落する事態となっている。アメリカのローンでなぜこんなことが?

アメリカでは、低所得者層や信用力の低い個人層はサブプライムと呼ばれ、アメリカ人全体の25%を占めると言われる(信用度が平均以上の層はプライム層と呼ばれる)。サブプライムローンとは、この低所得者層に向けたローンで、主に住宅ローンを指す。信用度が低いだけに、貸し出す金融機関のリスクは高い。そこで金利が高くなるが、それでも住宅ローンを組めるということで人気を呼んだ。サブプライムローンは住宅ローン全体の約14%を占め、融資残高は約1兆3000億ドルにもなっていた。

ところが、06年の後半あたりから、ローンを支払えない率=延滞率が13%台にまで上昇。余波を受けてサブプライムローンを手がける会社の経営は悪化。今年3月には、サブプライムローンの大手が上場廃止に追い込まれてしまった。延滞率上昇の背景にあったのは、金利アップと同時に住宅価格上昇が鈍化したこと。実はサブプライムローン、住宅の値上がりを期待した転売目的で使った人も多かったのだ。ところが、住宅価格が思うように上がらず、売るに売れなくなってしまったというのである。

だがこの問題、単なるローンの焦げ付きでは済まなかった。ローン会社は、融資したローンを証券化し、債券の形にして、世界中の金融機関に売っていたからだ。ローンの焦げ付きは、この債券を買った世界中の金融機関を直撃する。さらに、債券購入者には、世界中の株式に投資しているヘッジファンドもあった。株価に影響力を持つファンドに何かあったら…という恐怖もあり、世界的な株安の流れになったのである。

実際のところ、サブプライムローン問題の影響がどのくらいになるのかは、まだわからないという。この未知数の不安が、さらなる不安を生んでいる。


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