カラオケ、ネットカフェ、ラブホ…

身近でラグジュアリーな“プチ高級ビジネス”とは?

2007.08.23 THU

ジャグジーつきのカラオケルームに、ゲルマニウム温泉や炭盤浴を備えたネットカフェ…。のっけからビジネスアイデアを提案したいわけではありません。これらはすべて実在するお店の話。カラオケやネットカフェといえば「安く遊べる庶民の遊び場」というイメージがあったけど…最近は様子が変わってしまったのでしょうか? 経済アナリストの森永卓郎さんに話を聞いてみると。

「客単価2~3倍の“プチ高級店”ですね。昔から高級店というのはありましたが、それらは本当に高級で、料金設定もかなり高めでした。サラリーマンが行くにしても、自腹ではなく会社の経費で払うようなところだったわけです。しかし、長引く不況で交際費が激減したため、そういったお店はなりを潜め、代わりに個人の財布で賄える範囲の高級店が出てきた、というわけです」

この他にも、ちょっとした料亭を思わせる「高級居酒屋」や、部屋にマッサージチェアやワイン風呂のついた「高級ラブホテル」なんてのもあるのだとか。どれももちろん安くはないわけで…やはりこういうところって、セレブな人が行くんですかね?

「実のところ、こういうプチ高級店に通うのって、本当のセレブ層ではなかったりするんですね。主なターゲットは、所得の高い30代の正社員層や、たまに贅沢をしたい低所得層なんです。前者はバブルのころなら本当の高級店に行けた層ですが、現在の景気的にはプチ高級どまりで、結果的に後者とかぶってしまった、というわけです」

これも“格差社会の産物”でしょうか。しかし、その中にあって「プチ高級店=リッチと下流の接合点」というのは興味深い話。今後はどうなっていくんですか?

「今は景気回復で下流の所得も伸びて、こうした業態が流行っていますが…景気が失速すると、状況は変わるかもしれません」

身近な遊び場が経済を映す鏡だったなんて…。今夜はいっちょ、ラグジュアリーに遊びつつ、そんな感慨にふけってみるとしますか。


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