消えた年金も問題ですが…

そういえば日本版401kって今、どうなってるの?

2007.08.30 THU

いまだ混乱が続く年金問題。そもそも現行の公的年金制度だけでは十分な老後生活資金は得られない、ということが明らかになってきているが、01年に確定拠出年金制度(通称・日本版401k)が施行されたことを覚えておいでだろうか。当時、かなり話題となったので、言葉くらいは聞いたことがあるかと思う。が、実態はよく知らないという方も多いのでは? 確定拠出年金とは何か。

多くのサラリーマンが加入している厚生年金は、確定給付型と呼ばれるシステムで、原則として将来受けとれる金額が決まっている。公的年金は、すべてこの確定給付型で、はじめに年金の支給額を決め、状況に応じて徴収額が調整される。それに対して、公的年金の上乗せ部分、企業年金に導入された確定拠出年金制度は、加入者自身が掛け金を運用する。税制上の優遇措置が大きいので、うまく運用すれば将来もらえる年金額を増やせるが、失敗すれば減ってしまう。ただ、あくまでこの制度の目的は、公的年金をサポートする企業年金ということにある。よって企業の確定拠出年金の掛け金は会社が負担してくれるのだ。

「企業が、確定拠出年金制度を導入すると、投資信託や証券会社などの金融商品のなかから、皆さんが自分で選んで掛け金を運用することになります。それで金融業界が新たなビジネスになる、と話題になったんですが、当初はそれほど導入する企業は多くなかった。しかしここ数年、とくに日本の株価があがったので、資産が増えたという声を聞くようになりました。今、企業の確定拠出年金加入者は244万人ほど。確実に増加傾向にありますね」(社会保険労務士の内海正人氏)

確定拠出年金は、老後の資金は自分で作らなければならない時代に対応した制度ともいえる。とはいえ、この確定拠出年金制度。投資に対しての理解が深くない一般人にとっては、不安に思ってしまうのもまた事実。運用するなら、将来ババをひかないよう気をつけたいところだ。


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