年金運用の黒字06年度3兆円!

国の資産運用って、何をどうしてる?

2007.09.06 THU



イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)
公的年金はその積立金が運用されている。一般的な市場で運用されたものについての06年度の運用実績は、なんと3兆7608億円の黒字だった。黒字は大歓迎だが、自分たちの大事な年金の積立金、いったい誰がどのように運用しているのだろうか。

市場での年金の積立金運用を担っているのは、「年金積立金管理運用独立行政法人」。積立金は、リターンも期待できるがリスクも大きい国内株式にも外国株式にも投資されている。だが、とにかくやたらめったら運用されているわけでは決してない。そして年金積立金をどんな金融商品にどれくらい投資し、どんな資産構成にするかは、資産全体の「予定運用利回り(年金財政上の前提は3.2%)」などを基本に固められている。その割合は、05年度までは法律で厚生労働大臣が定めることとされていたが、06年度以降は学識者などの運用委員会の議論を経て、運用法人が決定することになった。

現状、07年3月末の資産構成状況は、国内債券64.40%、国内株式16.65%、外国債券7.92%、外国株式11.03%。債券は、国の機関や特殊法人などへの財投債をはじめ、国債、事業債や地方債、金融債などがある。今回の巨額の黒字を生んだ要因のひとつは、外国株式。とりわけアメリカの株高が大いに貢献した。

では、実際に株式や債券にどうやって投資しているのかというと、一部を除いて信託銀行や投資顧問会社などの民間運用機関に運用寄託しているのだ。実は実際の運用を担っているのは、国内外の民間の金融機関なのである。「積極的にリターンを狙いにいくか」「ある程度安定的にいくか」、金融機関は、寄託された資産をその運用目的に沿って国内株式や外国株式などで運用していく。もちろん運用成績が問われ、平均的なリターンよりも低い水準が続けば、寄託を打ち切られてしまうことになる。いくらどの銀行に寄託されているか、どんな運用成績だったか、運用法人のホームページですべて公開されている。


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