身の回り品に値上げ続々…

原油価格は、どこまで上がる?

2007.10.18 THU



写真提供/AFP=時事
9月13日、ニューヨーク商業取引所の原油市場で、米国産WTI原油の先物価格の終値が、初めて1バレル=80ドル台の大台に乗り、史上最高値を更新した。昨年秋から冬にかけての原油高は世界に衝撃を与えたが、今年初頭に60ドルを割り込み、一息ついていた。ところがその後、再び高騰に転じている。

04年の秋にも原油高が騒ぎになったが、このときは1バレル60ドル台で歴史的最高値と報道されていた。そもそも00年から04年ごろまでは、相場は20ドルから40ドルのあたりを行ったり来たりしていたのだ。今の高値がいかにすごいレベルかわかる。

原油高の背景は様々だが、最も端的なのは、需要拡大だ。中国をはじめとした成長国で原油需要が急増。その一方で、OPEC(石油輸出国機構)は、「価格高騰は投機筋による先物買いの影響」として原油供給を増やしていない。OPEC非加盟国による供給も、思ったほど伸びなかった。結果として、原油先物の価格は世界に衝撃を与える水準にまでなってしまった。

ここまでの原油高、当然日々の生活に影響が出る。ガソリン価格の上昇はもちろん、電気料金も値上げ。飛行機も燃料特別付加運賃が値上げ。クリーニング代も値上げ。船の運賃アップは、材料運搬の多いメーカーを直撃し、石油関連製品である包装材を使う商品にも影響した。原油高は世界で進む代替燃料開発にも拍車をかけた。おかげで燃料の原料のトウモロコシ需要が逼迫。他の作物からの転作が増え、大豆やオレンジなどの価格も高騰。トウモロコシなどをエサとして使う豚肉や鶏肉の価格も高騰。めぐりめぐってハムもカップラーメンもお菓子までもが実質値上げになってしまった。

では原油高、どこまで進むのか。今後、原油供給が増えないなら、90ドル突破もあるという声も。ただ、数字よりも心配なのは、日常生活への影響。何よりGDPの6割を占める個人消費。値上げで個人消費が鈍ると景気に直撃する。原油高、もはや自分には無関係の話、ではない。


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