いよいよ12月22日からスタート

保険の銀行窓販解禁は僕らに何かいいことがある?

2007.11.29 THU



イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)
1996年に始まった金融制度の抜本改革=銀行・証券・保険の垣根を低くする「金融ビッグバン」は、いよいよ最終章を迎える。12月22日、銀行窓口での保険販売が全面解禁されるのだ。保険商品の銀行窓販は、2001年に住宅ローン関連の長期火災保険などから始まり、変額年金保険や一時払い終身保険など貯蓄性の高い保険商品を中心に解禁されてきたが、今回は死亡保障付きの定期保険や医療保険、ガン保険など、すべての保険が銀行で扱えるようになる。

保険という新しい金融商品を扱える銀行にとっては、ビジネスチャンスが大きく拡大。また、自前の営業網が薄手の外資系や新興の保険会社には、巨大な販売ネットワークが得られる。一方、約25万人の生保レディに代表される営業職員や、30万を超えるといわれる損害保険代理店には、かつてない競合が登場することになる。

現状では、解禁と同時に全店舗で保険商品を取り扱う計画の銀行もあれば、まずは取り扱う支店や商品を絞る銀行もあるが、銀行の金融商品の販売力はすでに実績がある。投資信託は銀行窓販の解禁とともに市場が急拡大、個人年金商品も銀行が取り扱いを始めてから販売量が急増した。

何より店舗網の多い銀行だけに、保険加入者となる消費者にも利便性の向上につながることは間違いない。保険加入の際の相談窓口が拡大することになるし、ひとつの銀行が複数の保険会社の商品を扱うことになるため比較検討も可能。強引な営業などされようものなら、さっさと見限って他に行けばいい。多くの販売チャネルから、自分に合ったものが選べるようになる。また、貯蓄も投資も保険も、すべてをひとつの銀行に任せられるのもメリット。競争の激化で、保険会社によるユニークな保険商品などの開発も期待できるかもしれない。

的確な保険提案ができるか、保険金請求がスムーズにできるのか、など課題もあるとされる。だが、消費者にとっていい改革となることを、まずは祈りたい。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト