プラチナ価格が過去最高値!

自動車とプラチナの関係は、“永遠の愛”よりも固くて深い!?

2008.01.10 THU



写真提供/時事通信
結婚指輪として人気のプラチナ。原鉱石1トン中にわずか3グラム、指輪ひとつ分程度しか含まれない希少な金属だ。

このプラチナの国際価格が、ここ数年で急上昇。英貴金属精錬大手のジョンソン・マッセイ社が発表した『プラチナ2007』の統計によると、06年のプラチナの平均価格は1トロイオンス(約31グラム)1143ドル。4年前の540ドルに比べ2倍以上の伸びを見せ、07年11月には1484ドルと史上最高値に。国内の06年の平均買取価格も4337円/グラムと、数年前の2倍以上。彼女への指輪が渡せずまだ手元に…という諸君、5グラムのプラチナ指輪が、単純計算で今なら2万円以上の高値で換金できる。

冗談はさておき、なぜプラチナの価格は高騰しているのか。プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルは「自動車触媒市場におけるプラチナ需要の増加が要因のひとつ」と話す。ん? 自動車とプラチナ!? ちょっと意外だけど、実は、世界のプラチナ需要は、宝飾品が2割程度に対し、自動車触媒分野は5割にも上るのだ。

「プラチナは耐熱性や耐食性に優れ、自動車の排ガスに含まれる有毒ガスを無害化する触媒として最適な金属なんです」(同)

この需要増を加速させたのが、世界的な環境意識の高まり。現在、ガソリン車の触媒は、価格の安いパラジウムで代替できるが、ディーゼル車の排ガス浄化にはプラチナが不可欠。特に欧州では、Euro-4という厳しい排ガス規制をクリアしたクリーンディーゼル車の普及が進み、必然的にプラチナの需要も増加傾向にある。目下開発中の燃料電池車の触媒にもプラチナは大活躍。さらなる需要が見込まれているのだ。

プラチナのそのほかの用途は、ハードディスクなど電気電子工業分野、ペースメーカーなど医療分野など様々。高級なイメージの強いプラチナだが、意外にも私たちの生活に密接に関わっている。


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