海外で導入している国が増加中!

「フラットタックス」ってどんな税制?

2008.01.17 THU



写真提供/AFP=時事
最近、「フラットタックス」という言葉を目にすることが増えた。日本の所得税は所得が増えれば税率が高くなる、累進課税というシステムだ。しかし、ロシアや東欧では、これと異なるフラットタックスという税制を採用しているんだとか。一体どんな税制なのか、減税を訴える世界納税者連盟の会長で、同制度の伝道師と呼ばれるビヨン・タラス・ウォーバーグ氏に聞いてみた。

「フラットタックスとは、税率、特に所得税率が一律(フラット)な税制のことです。1994年に東欧のリトアニアなどで導入されて以来、東欧を中心に急速に広がり始め、現在、世界の15以上の国・地域で採用されています」

また、ロシアでは2004年のフラットタックス化と併せて脱税の厳罰化を推進したところ、地下経済のカネが表に出てくる現象が顕著になっている(同氏)とか。一律で安い税なら、正直に払っちゃえ、ということらしい。結局、税負担が増える人はあまりいないのに税収が上がり、しかも、景気も非常に良いとか。

累進課税とフラットタックスを具体的に比べてみよう。日本では、たとえば課税所得が500万円の場合、税額は57万2500円になる。だが、課税所得が2000万円だと、税額は520万4000円だ。一方で、フラットタックスでは課税所得がいくらでも税率は一定なので、たとえば税率が20%なら、それぞれ100万円と400万円だ。

このように、所得が高い人ほど所得税率が高い累進課税に慣れているボクたちにはちょっと違和感がある。特に低所得者層に高所得者と同率の課税をするのは日々の生活に大きな負担となりそうだが、どの国でも、一定以上の所得がなければ課税しない等の配慮があるそうだ。

日本では当面、採用はなさそうだが、日本から税率の低い海外に高所得者層が流出する、というシナリオはあるかもしれない。


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