いまや、時代は“デパ地上”!?

そういえば、デパートの食品売り場はなぜ地下に?

2008.01.17 THU



イラスト:骨堂
「デパ地下」と言うように、食品売り場ってたいていの地下にありますよね? そもそも、デパートのフロア構成にキマリはあるのか、明治38年に日本最初のデパート宣言をした三越の歴史からひも解いてみよう。

「三越本店が食品を扱い始めたのは大正3年以降。当時は、利便性を重視して出入り口に近い1階の一部に食品を置いていました。しかし、呉服屋からスタートしたという歴史から見ても、デパートの顔でもある1階に食品は不適当ということになったのです。昭和50年に一流ブティックがオープンしたのをきっかけに、1階は化粧品やアクセサリーのフロアとして定着。その後、昭和53年に食品を地下にまとめました」(三越本店 広報・資料編集担当)

こうして多くのデパートで「デパ地下」が定着。ところが、大丸東京店は、昨年11月の移転オープンで食品の和洋菓子売り場を1階に配置。なぜ、再び食品を1階フロアに? 大丸東京店広報の坂元宏彰さんに伺った。

「もともと大丸東京にとって食品は、多いときで売り上げの約4割を占める重要な商品。今回、大丸東京の1階に食品を置いた最大の理由は、日本人の生活のグレードアップによって食がファッション性を兼ね備える時代になってきたからです。これは、業界で言うところの“噴水効果”をより効果的に活用するためでもあります」

その…噴水効果って、何ですか?

「上層階と階下の集客ポイントの違いで、効果の名称が変化します。上層階の美術館や催事場などで人を集める“シャワー効果”とは逆に、階下の食品などを目当てに来て、ついでに上層階へ上がっていただくことを

“噴水効果”といいます。ちなみに、いまは各店舗が競争するのでなく、東京駅周辺を活性化するために協力し合うという新しい動きもあるんですよ」(同)

なるほど、じゃあ東京駅の周りを巡る新しい経済効果は、“流れるプール効果”ってとこですかね?


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