規模で2位も一人当たりでは18位…

ところでGDPって何か、正しく答えられる?

2008.01.31 THU

日本の一人当たりGDPがまた落ちてしまった。今やOECD加盟国中18位。転落は間違いなく嘆かわしい。だが、その前に、そもそもGDPとはいったい何なのだろうか。

GDPは、Gross Domestic Productの略で、「国内総生産」とも呼ばれる。経済学の教科書では“一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額”と書かれているが、要するに“国内でどれだけのお金が使われたか”。企業による設備や原材料の購入、個人によるモノの購入や家の建設などにはお金が使われるが、その合計がそのままGDPになると思えばよい。GDPは内閣府が推計、3カ月に一度、発表している。

では、どうしてこんなものが必要なのかといえば、経済を総合的に把握するため。例えば企業や投資家は、「日本経済は成長しているのか」「日本の景気はいいのか」「どのくらい元気なのか」といった判断をもとに、投資を行うかを決める。判断材料がなければ、なんとなくの主観で決めるしかない。GDPのような統計があれば、客観的な判断ができる。実際、いわゆる「経済成長率」はこのGDPの伸び率から計算される。国全体の経済規模と、それが好調かどうかを測るための指標。そして、国の景気の状態も見えてくるデータなのだ。

GDPなんて自分とは縁遠い話、とも思えるが、実は個人の消費がGDPに占める割合は5割を超えている。ボクら一人ひとりの毎日の消費も、GDPにつながっているのだ。GDPが好調だと企業活動も活発になり雇用にも給料にもプラス。消費の活性化をもたらし、また企業を潤すという好循環が生まれる。実は経済成長に大きく影響しているのは、国民一人ひとり、なのだ。

18位になった一人当たりGDPで問われているのは、経済の効率の良さ。逆にいえば、効率がもっと上がれば、規模も大幅増の可能性があるということ。長い不況を経ても、バブル期から日本は100兆円、20%も経済規模を拡大させた。必要なのは、いい意味での危機感、かも。


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