通常国会で予算審議が本格化

福田内閣の今後を読み解く08年度予算案のポイントは?

2008.02.07 THU



写真提供/時事通信
08年度の政府予算案が国会で審議されている。予算案とは国の収入と支出の見積もりで、集めた税金をどういうふうに使うかという計画のこと。それだけに、国民みんなの生活に直接影響するのはもちろん、予算をみれば福田さんがどんな政策をおこなおうとしているのかもわかるすごく重要なものなのだ。

では08度の予算案はどうか。まず今回の予算は、与野党からの「バラマキ」復活の圧力に対して財政再建路線をどう維持するかが最大のポイントだった。つまり、小泉さん以来の節約生活を今年も続けるのか、それとも地方と都市部の格差拡大の声に配慮し、財布のひもを少し緩めるのかが問われたわけだが、中身をみるかぎり、そのふたつのあいだでなんとかバランスをとったのが今回の予算案といえるかもしれない。

たとえば、08年度政府予算案の総額は83兆613億円(一般会計)。そのうち新たな借金となる新規国債発行は4年連続で減らし、公共事業やODA(政府開発援助)なども削減。また「霞が関埋蔵金」として話題になった特別会計の積立金からも9兆8000億円を国債残高減らしに使っている。ところが、その一方で、地方の声に応えるかたちで地方交付税はかなり増えているし、08年度予算案と同時に編成した07年度補正予算にも地方への「バラマキ」っぽいものがけっこうあるのだ。その結果、借金抜きでどこまで行政サービスをまかなえるかを示すプライマリーバランス(基礎的財政収支)は5年ぶりに悪化。社会保障費の増大という理由もあるにしろ、これではうまくバランスをとったというより、むしろブレーキとアクセルを同時に踏んだような中途半端な予算案という感じなのである。

思えば前首相の安倍さんもどっちつかずの政策で、あまりうまくいかなかったひとりだった。ムダをなくして国の財政を健全にし、なおかつ格差問題も解消する――。すごくむずかしい問題だが、それを考えるのがリーダーであり、その処方せんを示すのが政府予算案だと思うのだ。


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