ブログなどで見かけるけど…

ウェブ広告の最新モード「ブログパーツ」の狙いとは?

2007.10.05 FRI


主にブログのサイドバー(両脇のスペース)に貼られることの多いブログパーツだが、大型化も進行。ブラウザーの画面いっぱいに広がるものも増えてきている
先日、いつも覗いている友人のブログにアクセスしたら、画面に大きな“梅干し”が置いてあった。気になったのでクリックしてみると、上から梅干しが一つ降ってきた。さらにクリックすると、また一つ、また一つと梅干しが降ってくる。いつしかウィンドウは大量の梅干しでジャックされた…!!

こんなふうに、近ごろ“妙によく動くブログ”が目につくようになった。エントリー記事とは別に、簡単なゲームで遊べたり、一風変わった動画が再生されるなど、賑やかなアイテムがたくさん貼り付けられているのだ。こうしたアイテムは「ブログパーツ」と呼ばれ、画像や音楽、映像など様々なコンテンツがネット上に出回っている。そのなかでも、最近は企業が商品や自社ブランドを反映させたパーツを配布するケースが増えている。狙いは“ブロガーリレーションズ”と呼ばれる、ブログとその読者をとりまくクチコミによる広告効果だ。

「現状、1000人のブロガーに貼られたブログパーツは、それだけで月間100万PV以上の露出が見込めることもあります。従来のネット広告に比べると、ブログパーツは“ユーザーが自ら好んで広めてくれる広告”という点が特徴です。そのため、広告として成立させるには、パーツに“自分のブログに貼りたい!”と思わせるだけの魅力が必要になりますが、上手くはまればユーザーの間でどんどん流行がバイラル(感染)していく仕組みとして注目されています」(ブログパーツ専門のポータルサイト「BlogDeco」を運営する(株)カヤックの鈴木啓央氏)

実際、今年7月に公開された「UNIQLOCK」(ユニクロによるブログパーツ。時報に合わせて女性ダンサーが優雅に踊りまくる不思議な映像が話題になった)は、現時点で世界67カ国1万件以上のブログに貼りつけられ、約3ヶ月間で3300万以上のPVを獲得するという一大ブームを巻き起こした。

「よく広まるブログパーツは、クオリティの高さやアイデアの斬新さはもちろん、それを貼っていること自体が旬な行為で、読者をアッと言わせる驚きがあることが条件です。多くの人に楽しんでもらえるものが自然と広がっていくところが、従来のウェブ広告にはない面白さですね」(同氏)

ただし、貼ることでブログ主宰者に掲載報酬が支払われる「アフィリエイト型ブログパーツ」も存在するため、すべてのブログパーツが面白さで貼られているとはいえない面もある。

ちなみに、冒頭の“梅干し”はウィンドウ全体に広がった後、某食品通販会社のサイトへユーザーを誘導する。梅干しを見たせいで唾液が口に溜まったユーザーは、美味しそうな野菜などをつい買ってしまうという寸法だとか…。流行るかどうかは別として、なんというか、そんなアイデアよく考えつくよなあ。

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