ネットでは日用品より生鮮食品をお買い物が売れている!?

スーパーがネット販売に続々と参入。ネットスーパーが急拡大する背景は?

2007.11.16 FRI


ネットで注文するが、商品はスーパーの棚にあり、人の手で各家庭に運ばれる。デジタルとアナログが上手く結びついたサービスなのかも
スーパーマーケットに置いてある商品をネットで購入する。そんなネットスーパーと呼ばれるビジネスが急拡大しているという。

現在約50店舗でネットスーパーが利用できるイトーヨーカドーは、2008年2月期中に80店舗にまで拡大させ、首都圏のほぼ全域でサービスが受けられるようにする予定だ。またサミットや、いなげやなど中堅スーパーも今年に入りネットスーパー事業を始めるなど、新規参入も後を絶たない。

とはいえ、利用したことがないという人も多いかもしれない。果たしてネットスーパーとはいったいどんなサービスなのだろう? ネットショッピングとはどう違うの? 中小スーパーのネットスーパー事業への参入をサポートし、自社でもお買い物代行サービスを運営するグレース・コーポレーションの石井良幸さんは言う。

「ネットスーパーというのは、ネットを通じて注文を受け、スーパーマーケットの棚に陳列されている商品やバックヤードにある商品を自宅までお届けするというサービスです。スーパーの一番の売りは生鮮食品。だから、即日配達が基本です。その点がネットショッピングと大きく違うところですね」

ネットで注文をすると、スーパーの専任スタッフがお店の棚まで商品を取りに行き、それを自宅まで届けてくれるというわけだ。雨の日や、重い物を買いたいときに重宝しそうな、このサービス。実際には、どんな人が利用しているのだろう?

「身体の不自由な方や、急に病気にかかってしまった人の利用もあると思いますが、一番多いのは一般の主婦の方ですね。とくにお子さんがまだ小さいご家庭の方。また、最近はネットで注文することで、買い物に費やす時間を有効活用しようという主婦の方も増えているようです。だから、日用品よりも生鮮食品の注文が一番多いんですよ」(同)

ネットスーパーは、2000年に西友が本格的にスタートさせたのが、その始まりだといわれている。96年度以降、10年連続で売り上げが減少し続けているスーパーが、新しい販売チャネルとして育ててきたビジネスがようやく実を結ぼうとしているのだ。

スーパーにとっては実店舗の売り上げが上がるだけではなく、注文を受けた商品を棚まで取りに行くので、欠品があればすぐに把握できるというメリットがある。さらに誰がどんな商品を購入したのか、顧客の購買履歴を知ることができるのが魅力だという。

また、意外にも実店舗とネットスーパーでは、あまり買い物内容に違いがないのだとか。ネットスーパーが消費者に認知され、ネットで生鮮食品を買うことに抵抗がなくなってきた証かもしれない。

このままネットスーパーが順調に成長し、スーパーの貴重な収入源になるのだろうか。売り上げの回復を目指した、スーパーの試行錯誤はまだまだ続く。

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