ネットユーザーやIT関係者になぜか人気!?

インターネットで先駆的な試みを連発佐野元春ってWebでいったい何やってんの?

2007.12.07 FRI


2004年、自身のCD発売に際する、レーベル側のCCCD(コピーコントロールCD)の適用についての処遇に異を唱え、レーベルから独立した佐野は、自分のやりたいことをやるために、自らのレーベルを設立。51歳にして(同い年のアーティストには桑田佳祐、長渕剛らがいる)、インターネットでの可能性を探求し続けるその姿勢には驚きだ
「SOMEDAY」、「約束の橋」などのヒットで知られるアーティスト、佐野元春(51歳)。

国内の大物ミュージシャンの1人ともいえる佐野だが、2004年に、それまで所属していたレーベルから独立。現在は、作品のリリースから、インターネットをフルに活用してのプロモーションまでを自身のレーベル『DaisyMusic』で手掛けている。

佐野ほど実績のあるベテランが、そういった形で活動しているのは少し意外な気もする。しかし、実はインターネットに最も精通したアーティストとしても知られ、日本で誰よりも早く自らのオフィシャル・ホームページを開設したアーティストともいわれているのだ。

現在の『佐野元春オフィシャル・ファンサイト-Moto’s Web Seaber(MWS)』の原型をスタートさせたのは、インターネットが民間にリリースされたばかりで、まだYahoo! Japanすらも存在していなかった1995年3月のこと。それは、かねてからインターネットの可能性について示唆していた佐野のことを知るファンの有志が集い、佐野本人とのやり取りから、スタートしたものだった。

「佐野さんは80年代半ばくらいから、パソコンを自分のクリエイティブの道具に使うという姿勢が見えていて、そのころから、現在のようなネットの世界が来ることを予感していました。我々も含めて、佐野さんのインタビューなどを読んでいるファンは皆、そのことを知っていた。佐野さんも僕らもインターネットでできることに対する期待値が非常に高かったんですね」(MWS事務局)

その言葉どおり、98年には国内初となる有料インターネットライブを配信。また01年9月11日にNY同時多発テロが起きた際には、その1週間後に、「より多くの人に聴いてもらってこそ意味がある」と、楽曲を無料ダウンロード配信するなど、インターネットを通した挑戦的な試みを連発。

最近も、佐野元春ファンのブロガーに向けて、ブログパーツを提供することで映像を自由に流してもらったりするなど、佐野の先鋭的な活動は、次第にファンのみならず、ネットユーザーやIT関係者からも注目を浴びるところとなった。

「でも、振り返ってみれば、佐野さんはこれまでの音楽活動でも、84年には日本人ミュージシャンとして初のラップに挑戦したり、ビートに乗せて、詩の朗読をするスポークン・ワーズというスタイルを発表するなど、常に新しいものを切り開いてきた。もしかしたら佐野さんの中には、自分が最初のモデルをつくることに対する欲求がすごくあるのかもしれないですね」(同)

音楽業界におけるネット活動の先駆者、佐野のアプローチが、今後ほかのアーティストにどんな影響を与えていくかも含めて注目だ。

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