検索連動広告や「のまネコ」問題にも関係アリ?

ネットビジネスの最新キーワード「マネタイズ」と「嫌儲」って何?

2008.02.22 FRI


2ちゃんねるにある「ニュース速報(嫌儲)板」。アフィリエイト広告による収入目的で、ニュース速報板のスレッドを転載するブログが増えたため、新たに設置された転載禁止の板
「ネットビジネスは儲からない」――。

業界にいない人でも、一度は耳にするボヤキです。その根本的な原因はともかく、そんな「儲からない」ネットビジネスにおいて、今もっとも旬なキーワードが「マネタイズ」と「嫌儲(けんちょ、けんもう、いやもう)」だそう。これらはいったいどういう意味なのでしょう? ITジャーナリストの佐々木俊尚さんにうかがいました。

「マネタイズというのは、それまでお金にならないだろうと思われていたサービスでお金を儲ける仕組みを作ることです。その最もわかりやすい例は検索エンジンでしょう。かつて検索エンジンは、単なる情報収集のためのオマケのサービスだと思われていました。しかし、Googleが『検索キーワードに連動した広告を配信する』というビジネスを展開し、検索エンジンのマネタイズに成功しました。当時は、まさか検索エンジンで金儲けができるとは誰も思ってもいなかったので、あっと驚かされたのです」

逆に考えると、現在タダで提供されているネットサービスも、やがて収益があがる見込みがあるかも、というわけですね。一方、嫌儲とは何でしょう?

「本来ネットに寄せられた『集合知』というのは、ボランティア的な無償の行為だと思われていて、そこには金銭が発生しないのがよいと考えられていました。それなのにそこに運営側の企業や、あるいは第三者などが金儲けをしようとすると、みんなが拒否反応を示します。これが嫌儲(=儲けるのを嫌う)です。具体例としては、2ちゃんねるのまとめサイトが『広告で金儲けしている』と批判された例や、2ちゃんねる発のキャラクター『のまネコ』の商標登録を巡る一件なども含まれるでしょう」(同)

ネットは基本タダという感覚が嫌儲につながっている気もしますが、この嫌儲がマネタイズを阻むこともあるのでしょうか?

「ちゃんと集合知を提供している人たちへの敬意があれば、運営側や第三者が金儲けをしても炎上はしないでしょう。たとえばニコニコ動画では商品の紹介を誰もが行える仕組みになっていて、アフィリエイト売り上げが発生しています。このアフィ代はニコ動の運営企業の収益となっていますが、これに対する炎上などは起こっていません。嫌儲そのものがマネタイズを阻むのではなく、嫌儲感を発生させてしまうような下手なやり方がマネタイズを阻んでいるのです」

なるほど。リアルビジネスでも同じこと。要はやり方だってことですね。それにしてもどこかにおいしいマネタイズ、落ちてないかなぁ。

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