2007年の企業倒産は今世紀最多…

ところでニュースでよく聞く「民事再生法」って?

2008.02.28 THU



イラスト:マツモトカズトク
2007年の企業倒産が今世紀最多だったと新聞が報じていた。そういえば最近も、消費期限偽装をした会社で民事再生法を申請した会社があったっけなぁ、などと思い出して、ふと。民事再生法って? それは、どういう状況を意味する?

民事再生法は、2000年に施行された再建型の処理手続き。倒産する前に経営再建ができる手段があれば、企業を再建させることができる法律。企業再建のための法律では会社更生法が有名だが、これは大企業向けのもの。中小企業向けには和議法があった。ところが和議法は、ほとんど破たんに近い状態でなければ使えなかった。それでは再建もままならない。そこで、中小企業向けに会社再建がしやすい法律として、民事再生法が生まれたのである。

危機に瀕した会社を救ってもという素朴な疑問もある。だが、それこそ消費期限問題のように、それまで事業はうまくいっていたが、不測の事態ひとつで危機に陥る場合もある。また、事業拡大を急ぎすぎた、在庫を持ちすぎたなど、本業には力はあるのにというケースも多い。一方で商品を卸した取引先や金融機関は、もし完全に破産してしまったら債権の回収がかなり難しくなる。ならば、事業を再建して経営継続を支援し、回収できれば、となるわけだ。

民事再生法にはそうした再生の手続きが定められている。まずは、会社の再生計画を立て、裁判所に申し立てをする。そこには借金をどうするか、どう支払うのかも記される。そして裁判所は債権者の同意を条件に再生を認め、その後は様々に監督していく。ポイントは、経営陣がそのまま事業にあたれる。破産状態に至る前に申し立てができる。再建に必要なら担保の設定を解除でき、資産の競売が防げることだ。

評価は倒産扱いだが、実際には事業がほぼそのまま継続できる。一度の失敗をカバーし、再起のチャンスをつかめる法律なのである。ちなみに、01年には、この法律の個人版が施行されている。


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