新聞やテレビでよく耳にするが…

IMFって、何をやっているところなの?

2008.03.13 THU



写真提供/時事通信
世界経済が大幅減速の見通しである、という新聞報道があった。発表したのは、IMFこと国際通貨基金。ところで、IMFってそもそも何をしているところ?

IMFは国際復興開発銀行(世界銀行)とともに設立が認められ、1947年から業務を開始した国際機関で、国連の専門機関。戦後の国際金融を支えてきた機関のひとつだ。当初のその役割は、固定相場制維持のため、各国の為替政策をチェックすることなどだったが、73年のニクソンショックで固定相場制が崩壊。役割は変化した。

日本銀行のホームページによれば、「国際収支が著しく悪化した加盟国に対して融資を実施することなどを通じて、国際貿易の促進、加盟国の高水準の雇用と国民所得の増大、為替の安定などに寄与する」とある。要するに、危機に瀕した国に融資をしてくれる、という役割があるのだ。

だが、お金は簡単に借りられないのが世の常。融資の代償に金融政策や財政政策の引き締めを柱とした再生プログラム遵守を命じられる。これが相当に厳しい。最近の例は、90年代後半に経済危機に陥った韓国。緊縮財政を強いられ、世界から資金を呼び寄せるために金利も大幅アップ、投資促進のために外資規制の撤廃、財閥の解体などの市場開放措置を課せられた。結果として企業の倒産やリストラ、賃金カットの激しい嵐が吹き荒れ、IMFを非難するデモも頻発。韓国は復興するが、屈辱のIMF管理は今なお語りぐさになっている。

融資の原資は加盟国から集められた拠出金だが、ユニークなのは、いくら出したのかの割合に応じて、発言力が高まる仕組み。拠出額によって投票権が決まるのだ。IMFの総資金額は約24兆円だが、拠出額の第1位はアメリカの約17%。第2位の日本の約6%を考えると、突出した数字である。そして本部はワシントン。どうやらIMFは、実はアメリカの意向をかなり反映した機関らしい。日本がお世話にならずに済むことを、祈るばかりである。


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