あまり実感がわかないけど…

対中貿易が対米貿易超え!?これは何を意味しているの?

2008.04.03 THU



写真提供/ロイター/アフロ
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、07年の日本の対中貿易高が初めて対米貿易高を上回り、第1位となったと発表した。その貿易総額は、2366億4035万ドル!輸出も輸入も右肩上がりなのである。

しかし、一般消費者としてみれば米国以上という実感はわかない。食の安全が問われている中国食品にしても07年の輸入は減少しているし、そもそも中国からの輸入総額の6.1%のシェアでしかない。中国への輸出にしても、経済発展を遂げているとはいえ、まだまだ日本メーカーの製品は富裕層向けの高級品だ。では、日本と中国は何を輸出入しあっているのだろう?

「中国と日本がどんな貿易をしているかというと、輸出入ともに電気機器・一般機械が多いんですよ。要するに、日本企業が中国に生産工場を作り、日本から質の高い鉄鋼や技術力の高い部品を輸入する。それを中国国内で組み立てて、また日本や他国に輸出したり、中国で販売したりしているんです。具体的な例をあげれば、デジタルカメラやDVD機器などですね。2000年代に入って、日本車メーカーのビッグ3(トヨタ、ホンダ、日産)も、生産拠点として広東省の広州市に出揃ったという状況です」(ジェトロ・箱崎 大氏)

中国は「世界の工場」として外資を積極的に受け入れ、経済発展を遂げてきた。とくに地理的に近いこともあり、日本の製造業は対中投資の中心なのだそうだ。それにしても、2000年代に入ってからの日中貿易の伸びは飛躍的だ。これはなぜか?

「01年12月の中国のWTOへの加盟が要因のひとつとしてあげられるでしょうね。簡単にいえば市場を開放したんです。それで、対中投資が活発になった」(同)

いまや最大の貿易相手国となった中国。とはいえ、日本の輸出先としては、いまだ米国が1位である。日本メーカーが、しのぎを削ってシェアを競い合っているという意味では、まだまだ対米貿易に注目する必要があるといえるのかも。


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