埼玉でマンゴー? 北海道を先物買い?

温暖化による気候変動で新たに生まれるビジネスとは?

2008.04.03 THU



写真提供/AFLO
桜の開花宣言が例年より約1週間も早く発表された関東地方。地球温暖化の影響はあるのかどうか定かではありませんが、埼玉県ではこの春より、温暖化による将来的な平均気温上昇や気候変動に備え、マンゴーやサトウキビなど南国作物の本格栽培に向けた試験栽培や調査を始めるという。

「10年、20年といった短いスパンで関東地方が亜熱帯化するとは思えませんし、例えばマンゴーを育てるならばその病害虫を駆除する農薬の認可も下りないと栽培できませんから、そう簡単な話ではないと思いますよ」とは東京農工大学・農学部地域生態システム学科の澁澤栄教授。「ただし、たとえ南国作物を栽培できなくても、より埼玉県の地域性に見合った新たな農作物が発見できれば、調査も有意義なのでは」とも。

温暖化をにらんで新たな農業ビジネスが模索される一方で、静かに動いているのが将来的に住みやすくなるという北国の不動産ビジネス。以前、本誌で取り上げた北海道のひらふ地区の地価上昇は、スキー用別荘地としての人気だけではなく、将来的な温暖化に備えた投資家による先物買いもその一因と噂されている。

すでに温暖化を前提にした新ビジネスが生まれつつあるようですが、ほかにはどんなものがあるのでしょうか? 経済アナリストの森永卓郎さんにうかがいました。

「気候変動自体がまだ先の話なので、実は他はあまりありません。あるとすれば『天候デリバティブ』(※異常気象に備えた保険商品)や『排出権取引』くらいでしょうか」

ではぼくらの投資先としての狙い目は?

「温暖化が進むと、エアコン、ビール、夏物衣料に電力消費が伸びます。海面上昇での堤防建設や、伝染病が今より流行しやすくなるため医薬品ビジネスなどが盛り上がるでしょうね。投資は環境関連銘柄に。環境ファンドというのもあります」

ともかく先の話なのは確実で、場合によっては寿命を超える投資になりますが、それでもあなたはやってみます?


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