なんと1兆ドル(約100兆円)を突破!

「外貨準備高」って何のためにあるの?

2008.04.10 THU

2月末の外貨準備高は8カ月連続で過去最高を更新、1兆79億8100万ドルになったと財務省が発表した。約100兆円ものとんでもない額のこのお金、いったい何なのか。

外貨準備高とは、その名の通り外貨の準備のこと。輸入代金の決済や借金の返済などの対外支払いにあてるため、国が保有する準備資産のことだ。言ってみれば、外貨が十分あるから他の国から信頼され、安定的に原料の輸入などができる。かつて戦後間もない日本は外貨不足に苦しみ、景気が良くなると輸入が増えて外貨が枯渇、の連続となった。これでは輸入ができず、景気は悪化してしまう。この悪いサイクルを断ち切ったのが、朝鮮戦争に関わる特需だった。日本から海外への輸出が急増、稼いだ外貨を貯め込むことが可能になる。以来、日本は着々と外貨準備を進め、1980年代には世界一の準備高を誇る国となった。

だが、実は99年の秋の時点では、外貨準備高は3000億ドルに満たない規模だった(もっといえば、85年までは250億ドルレベルだった)。これが10年弱で1兆ドルを超える規模になったのはなぜか。それが外貨準備高のもうひとつの意味、為替市場への介入だ。急激な円高に見舞われた場合を想定して、国内経済の悪化を防ぐために為替介入をして外貨を買うのである。そうすることで、円高を防ぐ。輸出産業中心の経済構造を持つ日本は、円高は大きなダメージ。典型的なのが、ドル買いだ。実際、2004年3月まで毎月、兆円単位、1年間に約20兆円もの円売りドル買い介入が行われた。そうやって円高を阻止した。その結果、外貨準備高は急膨張したのである。

実は日本は買い入れたドルで大規模に米国債などを購入している。結果的に巨額の財政赤字を抱えるアメリカの資金調達をサポートしてきた。実はアメリカの借金を支えてきたのは日本なのだ。さらにドル安になれば、保有のドル建て資産の価値は減じる。折しもドル不安、到来中。この春、知っておきたいワードである。


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