16年ぶりでデフレ脱却間近!?

インフレがやってくると僕らの暮らしはどうなる?

2008.04.10 THU



イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)
政府がデフレ脱却の判断材料にする「GDPギャップ(日本経済全体の需要と供給の差)」が2007年10月~12月期に5四半期連続でプラスになった。1年を通じてプラスになったのは1991年以来なんと16年ぶり。需要が供給を上回り、物価が上がりやすい局面が続いていることを示しているという。

いつになるのかはさておきとして、どうやら間近に迫っているのはデフレからの脱却、そしてインフレ時代の到来のようだ。この十数年のデフレ時代は、歴史上、例外的な時代だった。それまで一般的だったのは、むしろインフレ時代だったのである。

インフレ=インフレーションとは何か。モノの価格が継続して値上がりしていくこと。といっても、昨日まで100円だったものが、一気に300円に、なんてものではもちろんない。悪いインフレでなければ、モノの値段はゆるやかに上昇していく。

実はデフレ時代でも、すべてのモノがデフレだったわけではない。例えば、缶ジュースは90年には1本100円だったが、やがて1本110円になり、今や120円。ゆるやかな物価上昇とは、こういうこと。実際、日本の51年から01年までの統計では、年間のインフレ率は平均で3.8%だった。つまり、平均して毎年3.8%ずつ物価は上がっていったのだ。ジュースしかりカレーライスしかり、たしかに50年前とは価格はまったく違っているのである。

ここで注意しなければならないことは、モノの価格が上がるということは、お金の価値が下がるということ。先の缶ジュースでいえば、1000円あれば10本買えたものが、9本しか買えなくなり、今や8本しか買えない。つまり、同じ1000円でも20年前とは価値が変わるのである。お金をただ持っているだけでは、価値は目減りしてしまうということ。例えば、預金は元本割れしないという意味では安全だが、インフレ率を下回る利率なら実質的な価値は減ってしまう。そういう意識の切り替えを、そろそろ始める必要がある。


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