過去最高179億ドル調達

「VISA」上場で考えるクレジットカードの不思議

2008.04.10 THU

アメリカでクレジットカード最大手のVISAが株式を新規上場。179億ドル(約1兆8000億円)を調達したと聞いても意外ではないかも。それだけブランドが浸透しているVISAだが、さて質問。あなたの財布に、VISAカードは何枚入ってる?

三井住友やニコス、ジャックスなど日本のカード会社のカードにも、◎◎百貨店、航空のカードにも、全部VISAのマークが入っている、という人もいるかもしれない。しかし、そうした日本のカード会社のブランドマークが他のカードに入っていることはない。1社を例外として。そう、JCBだ。そしてもうひとつ、よく見かけるMasterを合わせ、VISA、JCBの3社は3大「国際ブランド」と呼ばれている。これはどういうことなのか? 日本の普通のカード会社と何が違うのか?

当然のことではあるが、クレジットカードが使えるのは加盟店。これは、カード会社が「カードを使えるようにしませんか」と加盟店獲得をして手に入れたものだ。カード会社は顧客の利便性を高めようと加盟店ネットワークを拡大させたいわけだが、とはいえ日本のカード会社が世界中で加盟店獲得活動をするのはかなり難しい。そこで登場するのが国際ブランドなのだ。

日本のカード会社は国際ブランドと提携することで、VISAなどが海外で獲得した加盟店もネットワークに加えられるというわけ。そして日本では唯一JCBだけが国際ブランドとして活動を行い、海外でも加盟店開拓やカード発行をしているのだ。

カードビジネスの主な収入は、加盟店でのカード売り上げの3%~7%の手数料。例えば海外のVISA加盟店で日本のVISAカードが使われた場合、カード会社はVISAに加盟店からの手数料の中から何割かを払う。国際ブランドは広く薄くビジネスチャンスを得られるわけだ。ちなみに日本でのカードの総発行枚数は3億枚弱。一方、VISAの入ったカードは世界で10億枚以上、だそうである。


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