急激な円高の進行に大パニック!?

ついに1ドル95円台に突入!円高急伸の原因と影響は!?

2008.04.17 THU



写真提供/時事通信
昨今の東京外国為替市場では、米金融機関の信用不安が高まったことで円高ドル安が加速。3月17日には約12年7カ月ぶりに一時1ドル95円台に突入し、この流れを受けて、日経平均株価の下げ幅は500円を超え、約2年7カ月ぶりに1万1800円を割り込むなど、金融市場には大きな動揺が広がった。

この円高急伸の原因と日本経済が受ける影響とは何か、一般投資家向けに為替や株式の講演を行っているT&Cフィナンシャルリサーチの吉田恒さんに話を聞いた。

「今回の急速な円高は、昨年6月まで約2年5カ月間続いた円安の反動によるものだと思われます。データ上では、円安の平均周期は約2年4カ月であり、いつ円高に反転してもおかしくない状態でした。そこにサブプライムローン問題などによる米国経済の先行き不安が生まれ、それが行きすぎた円安ドル高を修正するきっかけになったといえるでしょう」

ちなみに、円高の周期は基本的に2~3年だが、本来一幕目は半年程度で終わるという。現在、円高は9カ月目に入っており、これほど長引いているということは、米国の景気悪化が深刻であるともいえる。また、円高によって日本経済が受ける影響は?の問いには「日本は輸出依存度の高い国なので、円高で国際競争力が減退し、景気後退につながる危険性があります」とのこと。

実際、海外輸出部門を主力とする某自動車メーカーでは、1円の円高によって営業利益が約350億円減少するらしい。とはいえ、「個人レベルで見れば、円高は海外から物を安く購入できるようになり、また、通貨高は物価を下げる役割があるなど、悪い面ばかりではないのです。ただし、一定の水準を超える円高は経済全体にとっては悪影響を与える存在になるでしょう」と吉田さんは分析している。

不安は尽きないが、いつかは終わる円高。その前に、円高のメリットを生かし、海外旅行などを楽しんでみては?


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