実は環境性能に注目…

メーカー各社が大増産!「ターボ」がアツい理由とは?

2008.05.15 THU

最近、各国のメーカーがターボチャージャーの大増産態勢に入っているという報道があった。何でも、世界的に需要が高まっているとか。このターボという名称、最近はドライヤーとかパンツにも使われているけど、そもそもターボってどういうもの? 東京海洋大学ターボ動力研究室の刑部真弘教授に聞いてみた。

「ターボというのはタービンが元になってできた言葉です。タービンとは液体や気体の流れをプロペラ等により、回転力に変換する機械です。そもそもエンジンからは自然に排ガスが飛び出します。この排ガスの力を利用して、エンジン内により多くの酸素を送り込み、出力を高めるのがターボチャージャーです。ですから、ドライヤーとかそういうものは関係ないですね。単純に強力だといいたいのでしょう」

確かにドライヤーは無茶かも。で、ここに来てターボが注目されている理由は?

「環境性能です。ターボチャージャーは、もともと捨てていた排ガスのエネルギーを使って燃焼効率を高めるため、熱効率が良くなります。特に高速道路などで一定の回転数で運用すると、効率はさらに上がります」(同氏)

実際に需要は伸びているんですか?

「はい。特に欧米ではCO2排出量の少ないディーゼルエンジンの乗用車が主流になっています。ディーゼル機関の効率化と環境負荷の軽減にはターボが不可欠です」(同氏)

欧州で2009年度から導入されるユーロ5など、日米欧では今後、ディーゼルエンジンの排ガス規制がさらに強化される。これにより、ディーゼル乗用車のターボ装着率はほぼ100%になると予測されている。

何でもIHI、三菱重工など日本メーカーのターボは欧米車にも多数採用された実績があるとか。特に小型のターボについては非常に評価が高い。研究室で見せていただいた軽自動車のタービンは、手のひらサイズだった。この分野は日本の独擅場。国内各社の活躍が楽しみだ。


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