日本でも最近注目されつつある

「フェアトレード」の基準ってどんなもの?

2008.05.22 THU

「公平な貿易」を意味するフェアトレードは、途上国の生産者と適正な価格で貿易することで、彼らの生活を支援することが目的。だが、その基準はどうなっているのだろう? フェアトレード商品の認証ラベルを発行している国際フェアトレードラベル機構(FLO)では、買い取りの基準価格などの規定を設けている。そのFLOの構成団体であるNPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンの中島佳織さんに聞いてみた。

「例えばフェアトレードの綿の場合、原料である綿花の生産から紡績、染めや織りなど製品化の全ての過程に規程があります。児童労働や強制労働がないか、環境への配慮がされているか、民主的な運営がされているかなどで、専門機関が定期的に監査をしています。これらの基準をクリアした生産者から基準価格以上で生産品を買い取ることで、企業はフェアトレード認証ラベルを使うことができます。さらに買い取り価格とは別に奨励金も生産者に支払います。これは井戸や医療施設、学校など地域に必要なものを生産者が導入するための資金です」

フェアトレードが途上国のために役立っていることはわかった。だが、企業やわれわれ消費者にメリットはあるのだろうか?

「企業の場合、CSR(企業の社会的責任)の一環という傾向が強いですが、製品の品質や安全を追求すると、フェアトレードに行き着くともいえます。収入や働く環境が整っていれば、生産者は手間ひまかけて良いものを作れるからです」(同)

とはいえ、まだ実際にフェアトレード認証ラベルのついた商品を目にする機会は少ない。

「日本ではフェアトレード商品であっても、認証ラベルを取得していないものもあり、アクセサリーなどはFLOが基準を定めていませんし、コストや手間の問題で取得していない商品もあります」(同)

その辺りの事情がフェアトレードのわかりにくさにつながっているのかもしれない。


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