中国で「青森」に続き、「ミンチャオ」が出願!

国際的なルールってあるの?商標登録における海外事情

2008.05.22 THU

中国で青果商品などに使用する目的で「青森」が商標出願されていた件で、中国商標局は昨年末にこれを「認めない」との裁定を下した。しかし、今年4月には「青○(ミンチャオ)」(○は森の木を水にした文字)が出願されていたことが発覚。「ミンチャオ」とは中国語で「青くてきれいな水面」を意味する一方、青森の地名ブランドを利用した造語という見方もある。以前にも「鹿児島」や「クレヨンしんちゃん」が出願・登録されて騒動になっているが登録されたら日本にどんな影響が?

「商標は各国の法によって保護されているので、中国で認められた商標も効力があるのは中国国内のみ。しかし、その名前が付いた商品が類似商標と見なされる可能性があり、その場合日本から輸出できなくなります」(日本貿易振興機構・水田賢治さん)

中国の商標法では「公衆に知られた外国地名は商標登録をすることができない」としている。逆を言えば、担当審査官がその外国地名を知らない、もしくは「公衆に知られていない」と判断すれば、登録が許可されることもあるらしいのだ。

国際的ルールとしては日中も加盟している世界貿易機関(WTO)にTRIPS協定というものがあり、加盟国はそれに定められた知的財産権の保護レベルを遵守しなければならない。したがって、商標登録の仕組みはほとんど変わらないものの、各国それぞれ制度に微妙な違いがある。その代表例が「先願主義」と「先使用主義」だ。

「出願日が早いものを優先する制度を『先願主義』といって、日中をはじめ多くの国がこれを採用しています。片や『先使用主義』は先に使用を開始したものを優先して登録する制度のことで、おもにアメリカなどが採用していますね」(同・服部正明さん)

また、日本では視覚によって認識されるものに限定しているが、音やにおいの商標を認めている国もある。たとえば某映画でおなじみのライオンの鳴き声も、アメリカでは登録商標になっているんだとか。日本の某配給会社の波音も登録される日が来たりして。


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