スパム業者に2億3000万ドルの罰金!

レンタルサーバ会社vsスパム業者知られざる戦いの裏舞台とは

2008.06.13 FRI


抜本的なスパム対策が生まれるその日まで、レンタルサーバ会社vsスパム業者の攻防戦は続く!
PCのメールボックスを確認すると、スパムがドッサリ毎朝その削除作業から仕事がはじまる、という人も多いはず。サーバ上のメールフィルタでブロック対策をしても、スパムメールが届いてしまうのはどうして? そもそもスパムの定義が曖昧ってこと?

「スパムとは、受信者の同意を得ず一方的に送信される広告・宣伝目的のメールで、迷惑メールとほぼ同じ意味です。日本では未承諾メールであることを明記する法律があり、メールフィルタはそれらの情報をもとに分類します。しかし、未承諾メールであることを明記しないうえに、『先日の件で』『久しぶり!』など、さも普通のメールのように装ったスパムが増え、通常のフィルタでは分類できないケースも出てきました。そこで、多くのサーバがベイジアンフィルタというスパム情報が貯蓄できるフィルタを導入。これは、一度スパムと認識したサーバを記憶していくので、2度目からは確実にブロックできます。その情報をユーザー全員で共有し、スパム受信を激減させたのがGoogleのGmailです」と、教えてくれたのは、レンタルサーバ会社のベテラン管理人のAさん。

じゃあ、スパム情報をみんなで共有すればスパム激減! かと思いきや、別のレンタルサーバ会社の管理者、Bさんからこんな声が。

「情報共有した場合、スパム業者に利用されたサーバ全体がスパム業者とみなされて、他の一般ユーザーのメールまでスパム扱いされてしまう可能性もあり、なかなか情報共有に踏み切れないのが現状。スパム業者対策としては、サーバ契約時にスパム送信に使用しないよう承諾を得るのはもちろん、メール送信数をプログラムで監視し、一定数以上の送信を制限するなどしています」とのこと。

うーん、スパム情報の共有もレンタルサーバ会社にとっては諸刃の剣なんですね。じゃあ、結局スパムは減らないのでしょうか?

「スパム業者に対し、アメリカの裁判所が2億3400万ドルの損害賠償支払いを命じるなど、世界的に厳罰化が進んでいます。日本も2008年5月末の法改正で、罰金額が100万円以下から3000万円以下に引き上げられました。さらに、あらかじめ同意した相手だけに広告メールを送信できるオプトイン方式導入を決定。おかげで、受信者が拒否連絡した場合のみ送信を禁止する現在のオプトアウト方式に比べれば、ずいぶんスパムを送りにくい状況になったと思います。ただし、この法改正で外国のサーバを介して送られてくるスパムまで防げるかは微妙ですね」(前出のAさん)

10万通のスパムメールを流して1通反応があれば、スパム業者は儲かる仕組みになっているという話もあるそうです。迷惑メール撲滅には、まだまだ時間がかかるのかもしれませんね。

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