環境が厳しくなるなかでも…

長期的に伸びる企業の条件とは?

2008.06.05 THU



写真提供/時事通信
資源高騰、米国経済の失速、円高。日本企業をとりまく環境は一段と厳しさを増している。

4月の日経平均株価は、1万3000円台に低迷。実はこの株価水準、1985年4月とほぼ等しい。株式市場全体で見れば、23年前の水準に戻ってしまったことになる。にもかかわらず、個別に見ると大きな飛躍を遂げた企業もある。その成長条件とは一体何なのだろう?

株価上昇、配当、株式分割の累計などで考えると、この23年間に株主価値を最も拡大させた企業はずばり、任天堂。「ニンテンドーDS」や「Wii」などのゲーム機、さらに健康を管理するゲームソフト「Wiiフィット」などを大ヒットさせた。その伸び率は実に32倍。つまり85年4月に任天堂の株を100万円持っていた人は、資産価値を3200万円に拡大したことになる。

2位は自転車部品メーカーのシマノ。健康志向の世界的な高まりもあって、自転車の需要が拡大している。部品も高級車を中心に好調な売れ行きが続いている。世界展開も早くから進めており、自転車熱の高い欧州での存在感も大きい。3位はサロンパスで有名な久光製薬。85年以降で見て、23期連続して増益を続けている。湿布でトップシェアを誇り、最近は高齢者の増加で利用量も増えている。業績拡大は今後も続きそうだ。

これら長期成長企業の共通点として挙げられることは、どれも生活に密着し、特に健康についての商品・サービス提供にも熱心ということだ(任天堂の場合はごく最近の参入だが)。4位のゲームメーカー、コナミも「ウイニングイレブン」などのヒット作を持つが、01年にスポーツクラブを買収。いまでは健康サービス事業が収益の大きな柱の1つに育っている。

長期の視点で考える企業の成長は、ITに代表される新技術などよりも、生活や健康に密着しているかが重要と言えそうだ。株式投資の際はこうした点にも留意してほしい。


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